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研究職はやめとけと言われる理由とは?研究職がおすすめの理由6つ

大学や大学院で研究していたテーマをそのまま仕事にしたいと願っている方は多いと思います。しかし、大企業などの研究職の就職口は決して多くはありません。また、実際に研究職に就いても必ずしも自分の好きなテーマを掘り下げられるわけでもありません。ここでは、研究職はやめとけと言われる理由と、それでも研究職を目指すメリットや就職する方法について説明します。

目次

研究職の仕事内容とは



そもそも研究職とは、学術的なアプローチから、新しい理論や技術を創る仕事です。一口に研究所といっても携わる分野には、基礎研究と応用研究があります。
基礎研究とは、未発見の原理や物質を見つけ、メカニズムを理論的に解明する研究であり、応用研究とは、基礎研究で見つけた知識を実用化する研究のことです。研究職を目指す場合、自分の専門と就職先が求めている研究分野がミスマッチにならないように注意する必要があります。


研究職はやめとけと言われる理由6つ



ここでは、研究職はやめとけと言われる理由について6つ説明します。

大学院の課程を修了しないと就職が難しい

研究職はやめとけと言われる一つ目の理由は、大学院の課程を修了しないと就職が難しい点です。研究職への就職を希望する方の多くは、大学院へ進学し卒業していますが、大学院で学ぶのは経済的な負担が大きいと言えます。
ただ、金銭的な投資は必要ですが、いったん研究職として雇用される業界は安定しており、就職してしまえば経済的には安定します。
 

研究に集中できない

研究職はやめとけと言われる2つ目の理由は、就職しても研究に集中できないケースがあることです。せっかく研究職に就職しても、アカデミックな研究とは異なりあくまでも仕事であるため、自分の専門テーマに関する研究以外の仕事もたくさんがあります。例えば、装置や実験室の点検・管理などがそれに含まれます。結果的に研究時間を確保できない場合もあります。別のケースとして、研究のテーマが変わることもあり、研究途中でも利益に繋がらない研究は打ち切りになる可能性があり、特定のテーマを長期間研究できるとは限りません。
もっとも、装置や実験室は定期的に点検をしなければ支障が出るため、必要な業務です。また、研究テーマは変更になれば、新しい分野への知識が深まるきっかけになるため、デメリットばかりではありません。
 

他の職種への転職は難しい

研究職はやめとけと言われる3つ目の理由は、他の職種へ転職が難しい点です。研究職で得た経験やスキルを他の職種で活かすのは難しく、研究職でしか活かせないケースもあります。また、特定の分野のみの研究であれば、汎用性がなく、転職は難しくなるでしょう。
もちろん、研究職から研究職への転職ルートが見つかれば、市場価値が高いです。また、一見見つかりづらいように思えても、どの企業でもスキルと経験を兼ね備えた研究職は求められており、探せば働く場所はたくさんあるようです。
 

人間関係が開放的でない

研究職はやめとけと言われる4つ目の理由は、研究職は基本的に同じメンバーと共に業務を進めていくため、開発中に顔ぶれが変わることは少なく、苦手な人がいても共に仕事をしなければならない点です。
しかし、どの職種でも苦手な人はいるものです。結果的にどのような相手でも業務を遂行できるコミュニケーション能力が得られると考えればデメリットではないでしょう。

残業が多い

研究職はやめとけと言われる5つ目の理由は、残業が多い点です。研究職は労働時間が長く、残業をするケースがあります。
しかし、そもそも研究職の方は研究が好きなため、残業が気にならない場合が多いかもしれません。また、就職先を選べば、残業がほぼないケースもあります。

プライベートの過ごし方に気をつけなければならない

研究職はやめとけと言われる6つ目の理由はプライベートの過ごし方に気を付けなければならない点です。採用される企業・機関によりますが、研究職は業績や名前などの個人情報がインターネットに公開される可能性があります。そのため、プライベートで羽目を外してしまうと社名に影響が及ぶため、トラブルは起こさないよう注意が必要です。
しかし、これは研究職に限ったことがではないでしょう。どの企業でも担う責任が大きくなれば大きくなるほど、仕事だけでなくプライベートでの振舞い方にも気を付けるべきです。社会に出て働く以上、マナーを守り行動するのは誰にでも共通する事項と言えるでしょう。


研究職はおすすめだと言われる理由6つ



ここでは、逆に研究職はおすすめだと言われる理由について6つ紹介します。

研究職は年収が高い傾向にある

研究職はおすすめだと言われる1つ目の理由は、高い年収です。例えば、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」の「第5表 産業、性、年齢階級別賃金及び対前年増減率」によると、研究職の平均給与額は38万5500円です。計算をすると平均年収は462万6000円であり、年収は平均よりも高い傾向にあります。
 

安定した業界で仕事ができる

研究職はおすすめだと言われる2つ目の理由は、安定した業界で仕事ができる点です。研究職が求められる業界は、食品業界・医療品業界・化粧品業界・化学品業界など私たちの生活に根ざしたものが多いと言えます。そのため、研究によって常に新しい技術や製品の開発が求められているのです。
 

自分のペースで働ける

研究職はおすすめだと言われる3つ目の理由は、自分のペースで働ける点です。研究職は1から新しいものを作る機会が多く、他の職種のように厳しい納期が要求されることは少ないようです。そのため、期限に追われてバタバタと仕事を行うケースは少なく、自分のペースで業務を進められるのは魅力と言えます。
 

社会的な価値の高い業務に携われる

研究職はおすすめだと言われる4つ目の理由は、社会的に価値の高いものを生み出せる点です。研究職のすべてが社会問題の解決に資するわけではありませんが、中には、地球温暖化防止の対策方法や、新型コロナウイルスへの医薬品など、研究職でなければ生みだせない製品も多くあり、やりがいのある仕事と言えるでしょう。
 

最先端技術を扱える

研究職はおすすめだと言われる5つ目の理由は、最先端技術を扱える点です。研究職の中には、いままでの世の中になかった技術を作り上げる仕事も含まれます。最先端の技術を使い研究ができるため、知的好奇心が満たされる職種です。また、最先端の技術による研究は社会のさまざまな問題解決につながるものもあります。
 

自分の研究スキルが上がる

研究職はおすすめだと言われる6つ目の理由は、自分の研究スキルの向上につながる点です。一般的に研究職に就く人材は優秀な方が多いです。優秀な人材と共に働くため、自身のモチベーションが上がりスキルが高まります。また、研究職を募集している企業には研究設備が整っており、大学で使用できなかった設備を利用できるため、スキルの向上を期待できます。


研究職が向いている人の特徴4つ



ここでは、研究職が向いている人の特徴を4つ取り上げます。

失敗も経験のうちだと考えられる

1つ目に失敗も経験のうちだと楽観的に考えられる人は、研究職に向いています。
というのも、研究には失敗がつきものであり、失敗を糧にして前向きに挑戦しつづけてはじめて成功を勝ち取ることができます。そのため、チャレンジ精神があり、失敗を重ねて成功を掴む意欲のある方や、探求心があり、目標を達成するまで諦めない力を持っている方におすすめです。
 

根気よく物事に取り組める

2つ目に、根気よく物事に取り組める人は研究職に向いています。研究職は長期間研究を続ける仕事のため、根気よく物事に取り組むのが好きな方に向いています。また、同じ研究を何度も繰り返すこともあり、すぐに成果を求めてる人だと途中で挫折してしまう可能性があります。研究に没頭し、物事を突き詰めて考えたりすることが好きなら研究職に向いているでしょう。
 

1人で業務を進めるのが好きである

3つ目に1人で業務を進めるのが好きなら、研究職に向いています。業界や研究内容にもよりますが、研究職では受け持つ業務を1人で進める場合も少なくありません。そのため、1人で実験を黙々とこなすのが好きな人は研究職に向いているでしょう。
 

コミュニケーションを取りながら業務ができる

4つ目に、コミュニケーション能力に優れているなら研究職に向いています。研究職は1人で業務を行う機会も多いですが、チームで研究にあたる場合もあります。その際、他の研究者と研究結果を共有するなど、コミュニケーション能力が欠かせません。コミュニケーションの相手には同僚だけでなく、他の部署や社外の方も含まれるため、専門用語を噛み砕いて分かりやすく説明する能力も必要になります。


研究職が向いていない人の特徴3つ



ここでは、逆に研究職が向いていない人の特徴について3つ紹介します。

考える作業に興味がもてない

1つ目に考える作業に興味がもてない人は、研究職に向いていません。研究職は1から新しい理論を見つける職業のため、未知の事象を考えて研究する意欲が不可欠です。新しい製品や技術を開発するためには、過去の研究データや実験結果を元に思考しなければならず、物事を論理的に考えるのが苦手な方には不向きと言えるでしょう。
 

閉鎖的な空間での業務が難しい

2つ目に閉鎖的な空間での業務が難しい人は研究職に向いていません。具体的に言うと、接客業とは反対の職業なのです。一般的に、研究職は同じ空間で長時間とどまり、業務を行います。そのため、開放的な空間で、多くの人と関わり仕事をしたい方には向かない職業だと言えるでしょう。
 

長時間同じ作業はできない

3つ目に、長時間同じ作業ができない人は研究職に向いていません。研究職は製品の開発のために、根気強く取り組む姿勢が必須です。同じ実験を何度も繰り返したり、試薬を作るためだけに1時間以上の作業ができたりする方が向いています。逆に同じ業務の繰り返しや、同じ作業を長時間集中して行うのが苦手な方には向かないでしょう。


研究職に就職する方法2つ



以上の情報を検討した上で、自分には研究職が向いていると思える方はここで紹介する2つの方法を活用すること
で研究職への就職を目指してください。1つは推薦から応募する方法、もう1つは求人募集から応募することです。

推薦から応募する

研究職に就職する1つ目の方法は、教授や大学から推薦してもらい、応募することです。ただ、注意点として、推薦による求人は、ほぼ内定の扱いになるケースもあるということです。推薦を受ける場合、基本的に辞退はできません。もし、特別な理由もなく辞退するなら、推薦者の厚意を無下にしてしまうことになるため、気を付けましょう。

 
求人募集から応募する

研究職に就職する2つ目の方法は、求人募集から応募することです。例えば、企業のホームページや求人募集のサイトなどから求人案件を探しましょう。研究職の場合、履歴書以外に論文などを提出し、面接などの選考を経て採用という流れです。


まとめ



研究職は誰でも向いている職業ではありませんが、社会的な貢献度も高いため、特定の分野やテーマに対して情熱がある方、粘り強く取り組める方にとってはおすすめです。大学に在籍している方は推薦が可能かどうか検討し、それが難しければ求人募集から自分の専門にマッチした分野を探してみましょう。


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