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機械組立の仕事とは?仕事内容や必要な資格も紹介

目次

求人募集のポータルサイトなどでよく見かける求人に、機械の組立という仕事があります。

ただ「機械の組立に興味はあるけれど、どんな仕事をするのかわからない」という人も多いようです。

「機械組立の仕事って難しそう」というイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。


そこで今回は、機械組立の仕事内容や必要な資格などを紹介します。

機械組立の魅力や大変なことについてもまとめてあるので、参考にしてください。



機械組立ってどんな仕事?


機械組立は、図面や設計図に従って機械の部品を組み立てるのが仕事です。

一つの製品の組立を最初から最後まで一人が担当する方法と、工程ごとに担当を決めて流れ作業で組み立てる方法があります。

一人がすべての工程を担当する製造方法は、医療機器や農業機器など、小規模で専門性の高い製品を作る場合に使われます。

担当者は、製品に対する専門的な知識や技術が求められます。


一方、流れ作業はライン作業ともいわれ、自動車やパソコン、家電製品などの大量生産が必要な製品に使われる製造方法です。

担当する工程の作業ができればいいので、未経験者でも取り組みやすいでしょう。

ライン作業の中で、組立のほかに検品などの作業をする場合もあります。


このように扱う製品によって、必要な知識や技術にも違いがあります。


機械組立が活躍する業種は?


機械組立は、多くの業種で活躍できる仕事です。

その一例として、以下のような業種があります。


  • 精密機器メーカー

時計やカメラから、パソコン・スマートフォンなど製造する企業。

小さな部品を扱うことが多い。


  • 自動車メーカー

車のボディからエンジンまで、担当する工程によって様々な部品を扱う。


  • 医療機器メーカー

精密機械の中でも、特に医療関係に特化した機械の製造を行う。


  • 農業用機器メーカー

農業で使う機械を扱っている企業。


  •  建設工業メーカー

建設関係の機械を製造する企業。

製品が大きいものが多い。


  •  ロボット製造メーカー

様々な現場で、人の代わりに働くロボットを製造する企業。


機械組立の魅力


機械組立の仕事をするメリットには、どのようなことがあるのでしょうか。

ここでは、機械組立のメリットや魅力について紹介していきます。


初心者でもできる仕事が多い

機械の組立と聞くと、「専門的な知識が必要」というイメージがあるのではないでしょうか。

確かに専門知識が必要な仕事もありますが、初心者でもできる機械組立の仕事もたくさんあります。


特にライン作業で仕事をする組立作業の場合は、自分が担当する工程の作業ができればいいので、未経験者でも機械組立の仕事ができます。

「特別な知識や資格がない」という人でもできる仕事が多いのは、機械組立の魅力といえるでしょう。


正社員登用制度がある企業も

企業によっては、正社員登用制度を設けている場合があります。

機械組立の仕事を未経験から始めたとしても、経験を積むことで任される仕事も増えてきます。


正社員登用制度がある企業であれば、コツコツ経験を積み重ねて採用試験や面接に合格することで、正社員を目指すことも可能です。


機械組立の仕事で大変なこと


機械組立の仕事は魅力的でやりがいもありますが、やはり仕事ですから大変な一面もあります。

機械の組立ではどのようなことが大変だと感じるのでしょうか。

 

体力が必要

機械の組み立て作業は、長時間同じ姿勢で作業するため、体に負担がかかりやすくなります。

ライン作業の場合は特に、周りのスピードに合わせなくてはいけないので、自分のタイミングで休憩することもできません。


また扱う製品によっては、大きく重たい部品を組み立てなければいけないこともあります。

機械の組立作業では、長い時間同じ姿勢で作業することがあり、重い部品を扱えるような体力も必要です。


単純作業が多い

機械組立の仕事をライン作業でしている場合、仕事自体は簡単ですが、その分単調な作業の繰り返しになります。

仕事中は、常に同じ作業を繰り返すだけなので、つまらないと感じる人もいるでしょう。

単調な作業を続けるには、高い集中力が必要です。


慣れてくると、自分なりの工夫でスピードアップしたりと効率よく作業できるようになりますが、単純作業が苦手な人にとってはきつい仕事になるかもしれません。


 機械組立の仕事に向いている人


ここまでに紹介した、機械組立の魅力や大変なことを踏まえて、機械組立の仕事に向いている人の特徴を見ていきましょう。


体力・集中力がある人

機械の組み立てには体力や集中力が必要です。

長時間同じ姿勢で作業しても体を壊さず、重い部品も持ち運びできる体力や、単調な作業でもコツコツ続けられる集中力は機械組立の仕事に欠かせないスキルの一つといえるでしょう。


体力と集中力がある人は、機械組立の仕事に向いています。


ものづくりが好きな人

ものづくりが好きな人も、機械組立に向いているでしょう。

機械組立は、自分の作業を通して製品ができあがっていく過程を実感できます。


ものづくりが好きな人であれば、やりがいや達成感を味わえる、楽しい仕事になるはずです。


機械組立の仕事に役立つ資格


機械の組み立ては、資格がなくてもできる仕事ですが、昇給やキャリアアップを目指すのであれば、資格を持っていた方が有利です。

資格があれば客観的に自分の能力を証明できますし、資格を取得するために勉強することで、短期間で知識や技術を身に付けられます。

ここでは、機械組立の仕事に役立つ資格の一例を見ていきましょう。


仕上げ技能士

仕上げ技能士は、機械部品の仕上げを行うための国家資格です。

工作機械や手工具を使って、機械部品の仕上がりがきれいになるように作業を行います。

試験は学科試験と実技試験があり、それぞれに合格する必要があります。

等級

受検資格

3級

不問

2級

3級の合格者、もしくは2年以上の実務経験

1級

3級合格後4年以上の実務経験

もしくは2級合格後2年以上の実務経験か7年の実務経験

特級
1級合格後、5年以上の実務経験



機械保全技能士

機械保全技能士は、機械のメンテナンスに関する知識や技術を証明する国家資格です。

日本プラントメンテナンス協会が、業務委託を受けて運営しています。

機械保全では、機械や設備の故障を予防したり、不具合をいち早く見つけて対処したりする必要があります。

等級
受験資格
3級
不問
2級

2年以上の実務経験

1級

7年以上の実務経験

特級
1級に合格してから5年以上の実務経験


機械保全技能士の検定の合格率は?試験の内容も紹介


機械検査技能士

機械検査技能士は、測定器を使用して機械部品の検査や品質管理をするための国家資格です。

機械組立の現場では、部品が正しく作られているか、また正確に組立てられているかを測定・検査します。

等級

受検資格

3級

不問

2級

2年以上の実務経験、もしくは3級の合格者

1級

3級合格後4年以上の実務経験

もしくは2級合格後2年以上の実務経験か7年の実務経験

特級
1級に合格してから5年以上の実務経験


電気機器組立て技能士

電気機器組立て技能士は、電気系統を扱うのに必要な資格で、電子機器や回路についての知識が必要です。学歴により必要な実務経験年数が異なります。

等級

受検資格

3級

不問

2級

2年以上の実務経験

1級

7年の実務経験

特級
1級に合格してから5年以上の実務経験


家電製品エンジニア

家電製品エンジニアは、家電製品のセットアップやトラブル対応するプロフェッショナルです。

試験では、家電製品の基礎理論や動作原理に関する理解度や実践的な知識とトラブルの解決方法などを問われます。


AV情報家電と生活家電の2種類あり、どちらも受検資格に実務経験などは必要ありません。


自転車技士

自転車技士は、自転車の組立てや検査、整備を行うための民間資格です。

学科試験と実技試験の両方に合格することで資格を取得できます。

受検資格は18歳以上で、自転車の組み立てや検査、整備などの実務経験が2年以上となっています。


パソコン整備士

パソコン整備士は、特定非営利活動法人パソコン整備士協会が主催する民間資格です。

資格を取得するためには、パソコンのシステムやプログラムの知識や、パソコンの部品の役割についても理解しておく必要があります。


パソコン整備士は、パソコン整備士協会活動会員でなければ受検できないので、あらかじめ入会して年会費も払っておきましょう。

3級・2級・1級と等級が分かれており、下位級の試験に合格していることが受検資格の条件となっています。


フォークリフト

フォークリフトは、大型の部品を運搬するときに使用する特殊自動車です。

フォークリフトは、私有地であっても無免許で運転してはいけません。

職場でフォークリフトを使うことがあるなら、フォークリフトの免許を取得しておきましょう。


受検資格は18歳以上であることです。


玉掛け

玉掛けとは、クレーン車のフックにワイヤーなどで荷物をかけたり外したりする作業のことです。

クレーン車を使って運ぶ荷物はとても重いものが多く、ひとつ間違えると大きな事故に繋がる可能性もあります。

玉掛けを行うには、玉掛けの用具選びや正しい釣り方を熟知しておくことが大切です。


仕事で玉掛けを行う場合は、玉掛技能講習を受講しておきましょう。

受検資格に制限はありません。


クレーン

クレーンは大きく重い荷物を持ち上げ運搬する自動車です。

つり上げ荷重が5トン以上のクレーンやデリックを運転するために必要なのが、クレーン・デリック運転士の免許です。


クレーン・デリックの試験は、18歳以上であれば受検できます。

クレーンで作業する時は、玉掛け作業者との連携も重要です。


面接のポイント


機械組立の面接で、採用されるためのポイントを確認しておきましょう。


機械組立は体力が必要な仕事なので、まずは体力をアピールしてください。

過去の運動歴や、現在続けている運動があれば積極的にアピールしましょう。

仮に体力に自信がない場合でも、「体力に自信がないので、体力をつけるためにこんなことをしている」と、前向きに伝えるようにします。


志望動機では、なぜその企業を選んだのかを伝える必要があります。

その企業独自の取り組みや社風、扱っている商品について、事前にしっかりリサーチしておきましょう。

たとえば、「この商品が好きで愛用している」「御社のこういった取り組みにとても共感している」というのも、立派な志望動機になります。


まとめ


機械組立の仕事は、「特殊な技術や知識が必要で難しそう」というイメージを持たれがちですが、未経験者にもできる仕事がたくさんあります。

機械組立は、機械関係に興味がある人やものづくりに携わりたい人におすすめの仕事です。

コツコツ経験を積み重ねることでキャリアアップも目指せます。


知識や技術を高めてさらに上を目指したいのであれば、今回紹介した資格の取得も視野に入れましょう。

資格があれば、自分の能力を客観的に判断してもらえるので、就職や転職にも有利になります。

職場によっては資格手当が付くこともあるでしょう。


自分が目指すもの、やりたいことを踏まえて、スキルアップに必要な資格を取得してくださいね。






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