貯金できない人は期間工がおすすめ!半年で貯金可能な金額は?
「期間工で1000万円貯金した」という話を聞いたことはありませんか?
短期間で稼げるといわれている期間工ですが、実際どれほど稼げるのでしょうか。
なかには「そもそも、どのような仕事かもよくわからない」という人もいるでしょう。
そこでこの記事では、期間工の仕事内容や、期間工で貯金するためのコツについて解説します。
期間工として半年働いたときの貯金の内訳も、一例として紹介していますので参考にしてください。
期間工とは
期間工とは、期限を決めて働く契約社員のことをいいます。
派遣社員と異なるのは、企業との直接雇用である点。派遣会社への仲介マージンが必要ないので、その分賃金が高くなります。
資格や経験がなくてもできる仕事も多いので、未経験者でも気軽にはじめられるのも魅力のひとつです。
期間工は契約期間が3ヶ月~6ヶ月の契約が基本で、最長35ヵ月(2年11ヶ月)まで契約を更新できます。
期間工にはどんな仕事がある?
期間工には、自動車メーカーや部品メーカーでの仕事があります。
トヨタ・ホンダ・日産・スバルなど大手の自動車メーカーで働くことも可能です。自動車メーカーと部品メーカーそれぞれの仕事内容は以下の通りです。
【自動車メーカーの仕事】
- プレス
- 溶接
- 塗装
- 車体の組み立て
- 完成車の検査に関わる補助
【部品メーカーの仕事】
- 自動車の部品類の製造
未経験者でも働きやすいように研修をしてくれる企業もあります。
期間工が貯金できる理由
コツコツ節約するのが苦手な人でも、期間工で貯金できたというケースがたくさんあります。
なぜ期間工だと貯金しやすいのでしょうか。その理由を紹介します。
給料が高い
期間工は、比較的給料が高い傾向にあります。
期間工は企業と直接契約をしている契約社員であるため、派遣会社を通した契約社員と違い、中間マージンが発生せず、その分給料も高くなります。
給料が多いので、貯金に回せる金額も多くなるのです。
入社祝いや皆勤手当てが出ることも
期間工は、基本給のほかにさまざまな手当が出ます。
- 入社祝い
- 満了金
- 深夜手当
- 残業手当
- 皆勤手当 など
各手当の金額は企業によって違いますが、入社祝いだけでも20~40万ほどもらえます。
基本給を生活費として手当の分を貯金するだけでも、かなりの額が貯められるでしょう。
寮完備の企業もある
期間工を募集している企業の多くは、寮を完備しています。
寮は無料で利用できるところもあれば、従業員価格として格安で借りられるところもあります。
社食がついているところなら、毎日の食費も節約できます。
自分で部屋を借りるとなれば、敷金礼金のほかに家具や家電をそろえなければいけません。
軽く見積もっても数十万円は必要でしょう。
寮完備であれば、その分を貯金にまわせます。
期間工で半年に貯金できる金額
期間工は短期間で稼げるというのは、すでにお伝えした通りですが、実際どのくらいの金額を稼げるのでしょうか。
ここでは、期間工として半年間働いてに貯金できる金額の一例を紹介します。
【半年間の収入】
- 手取り:30万円×6ヶ月=180万円
- 入社祝い:40万円
- 満了金円+皆勤手当て:100万円
合計:320万円
【半年間の生活費】
- 携帯料金:1万円×6ヶ月=6万円
- 休日の食費・娯楽費:2万円/日×8×6ヶ月=96万円
収入320万円-生活費96万円=224万円
半年間で貯金できるのは224万円
上記は、寮に住んで、食費・家賃・光熱費がかからない場合のケースです。
週休2日制で、月の休みを8回として計算しました。
携帯の料金プランを見直したり、休日の食事を自炊にすれば、さらに貯金できる金額は増えるでしょう。
期間工で貯金するコツ
普通に働いていても貯金をしやすい期間工ですが、さらに効率よく貯金するためのコツを紹介します。
目的を明確にする
貯金をする目的を決めましょう。
目的なく貯金を続けていると、思わぬ衝動買いや散財につながります。
- 好きな車を買いたい
- 旅行に行きたい
- 起業する資金を貯めたい
このように目標を決めておくことでモチベーションの維持にもなり、余計な浪費を避けられます。
休日の過ごし方に注意
余計なお金を使わないように、休日の過ごし方に気をつけましょう。
仕事中に無駄なお金を使うことはありませんが、休みになるとストレスを発散とばかりに散財する人もいます。
日頃のストレスをギャンブルで発散させるといいう人もいますが、ギャンブルは、あっという間に蓄えがなくなる可能性もあるので、貯金をしたいのであればやめましょう。
温泉に行ってみたり、スポーツで身体を動かすなどして、お金を使わずにリフレッシュすることで、より効率よく貯金できるようになります。
できるだけ自炊する
できるだけ自炊して節約しましょう。
社食が1食5~600円だとしても3食で2,000円近くかかり、1ヶ月で5~6万円はかかる計算になります。
休日は外食で済ませるという人であれば、さらに食費が増えます。
3食自炊するのが難しければ、まずは1食だけでも自炊にしてみましょう。
休日の外食を減らして自炊にするだけでも貯金できる金額が増えます。
半年、1年と続けることで、大きな違いになるでしょう。
期間工のデメリット
短期間の貯金に向いている期間工ですが、期間工で働くことにもデメリットがあります。
どのようなデメリットがあるのかみていきましょう。
肉体労働が多くきつい
期間工の仕事は力仕事などの重労働が多く、体力的にもハードなことが多いです。
体力に自信がない人や体が弱い人にとっては過酷な仕事になるでしょう。
さらに単調な仕事が多く、「つまらない」「やりがいを感じられない」という人もいるようです。
基本的には同じ作業の繰り返しになるため、「期間工として何年も働いたのに、たいしたスキルが身についていない」ということもあります。
いずれやりたいことが決まっているなら、期間工としての仕事と並行して勉強したり、資格を取るなどの努力も必要です。
勤務先によっては稼げないこともある
比較的給料がよいといわれる期間工ですが、なかにはそれほど条件のよくない期間工の募集もあります。
「期間工ならどんな仕事でもいいや」と思って応募すると、給料が低かったり、条件が悪い企業で働くことになりかねません。
「仕事は大変なのにまったく稼げない…」とならないためにも、しっかり条件面を確認する必要があります。
基本給の金額はもちろんですが、重要なのは入社祝いや満了金などの手当です。
一般的な相場と比べて安すぎないかをチェックしてから応募しましょう。
長く働けない
期間工は、雇用期間が3ヶ月~35ヵ月までと定められているので、長くは働けません。
職探しの負担を減らしたい人や、長期間安定して働きたい人には向かないでしょう。
期間工としての雇用期間が終了した後は、社員登用制度がある企業なら、社員として継続して働くという選択肢もあります。
社員として働かないのであれば、別の企業と契約して働くことになります。
寮生活がつらい
寮が完備されているというのはメリットだけではありません。
寮に住んでいる間は、備え付けの家具や家電を使う必要があり、部屋のレイアウトも限られます。
休日や仕事終わりに家族や友人を招くこともできません。
このようなに制限があるため、寮での生活が窮屈だと感じることもあるでしょう。
企業によっては数人での相部屋になることもあり、「プライベートがない」「常に気を使っているのでつらい」と感じている人もいるようです。
短期間で貯金できた期間工経験者の口コミ
実際に期間工として働いた人の口コミをみていきましょう。
研修や身体検査などもありますが、その分も給料が出ました。
寮が大部屋だったので、気を使ってゆっくり休めなかったのが大変でした。
仕事も、聞いていた通りとてもハード。若いうちしかできない仕事だと思います。
ただ、仕事はきついですが、その分お金は貯まりました。
仕事は大変ですが、職場の人間関係が良かったので働きやすかったです。
満了金と皆勤手当てが充実していたので、かなり貯金できました。
お金があるという安心感で、気持ちに余裕がもてます。
就職が決まらず、とりあえず期間工で働くことにしました。
仕事は面白いとは言えませんが、お金は稼げると思います。
最初のうち大変だと思っていましたが、慣れたらそれほどつらくなかったです。
スキルがなくてもそれなりに稼げるのが魅力だと思います。
仕事は、朝と夜の2交代制シフトでした。
同じシフトが続くわけではないので、慣れるまでは大変です。
体力的にもきつくて、腰痛になりました。
お金は稼げますが、厳しい世界だと思います。
またやるかと聞かれたら、ちょっと厳しいかもしれません。
期間工の仕事は単調な仕事なので、向き不向きがあるようです。
「つらいけどやりがいを感じた」という人もいれば「面白みがない」と感じている人もいます。
どの口コミでも共通しているのは、「仕事は大変だけど稼げる」という点でしょう。
職場選びさえ慎重にしておけば、期間工で貯金できるのは間違いなさそうです。
まとめ
期間工は、短期間で集中的に貯金したい人におすすめの仕事です。
自炊して食費を節約したり、浪費に気をつけながら、効率よくお金を貯めましょう。
ただし、重労働が多かったり、スキルとしてなにも身につかないといったデメリットもあります。
期間工はお金を稼ぐ手段として割り切り、貯金が貯まってからの将来についても考えておくことが大切です。
期間工として働いていた企業に就職したいという人は、社員登用制度を利用して正社員を目指しましょう。
貯めたお金で起業したいのであれば、期間工の契約期間中に資格取得や勉強することも必要です。
なかには「期間工の仕事が合っているから、ずっと期間工として働きたい」という人もいるでしょう。
今回紹介したメリットやデメリットも参考にしながら、期間工としての働き方を考えてみましょう。