工場の 面接で聞かれる質問は?服装や事前準備も紹介
工場で働くにあたって、避けて通れないのが面接です。
面接では、よりよい自分をアピールするために押さえておきたいポイントがいくつもあります。
「どんな質問をされるだろう」「服装は何を着ていけばいいのか」といった疑問もあるでしょう。
そこでこの記事では、面接の服装や面接でよく聞かれる質問とその対策、面接当日の注意点について紹介します。
スムーズに面接の準備を進めるための参考にしてください。
工場の面接では事前準備を
面接では、事前準備をしておくことが成功への第一歩といえます。
まずは、最低限準備しておくべきポイントを確認しておきましょう。
持ち物を確認する
面接当日に忘れ物がないよう、持ち物を確認しましょう。
面接先の企業から指定されたものはもちろんですが、それ以外にも必要な持ち物や、用意しておくと便利なアイテムもあります。
履歴書などの書類は企業から指定された形式で用意しますが、折れたり汚れたりするのを防ぐために、クリアファイルに入れておくとよいでしょう。
面接に持って行きたいアイテムとして手鏡もあげられます。
手鏡があれば、空き時間にサッと身だしなみを確認できるので便利です。
下記に面接に必要な持ち物をまとめたので、参考にしてください。
【面接に必要な持ち物】
- かばん(A4サイズの書類が入るサイズ)
- 履歴書・職務経歴書
- 記用具
- 携帯電話
- 時計
- 財布(現金)
- ハンカチ・ティッシュ
- 応募先企業の担当者名のメモ
- 手鏡
面接場所を確認する
面接会場の場所や道順を確認しておきましょう。
場所だけではなく、交通手段や移動にかかる時間も把握しておく必要があります。
車で行く場合は、駐車場があるかを確認して、なければ近くに車を止められるところがないかを調べましょう。
面接では遅刻厳禁です。
交通機関の遅れなどで、万が一到着時間が遅れそうなときは、必ず面接先の企業に連絡しましょう。
工場面接の服装はスーツ?
身だしなみは、面接で与える印象を大きく左右します。
工場の面接では、基本的にスーツを着用しましょう。
実際の仕事現場では動きやすい作業着で活動することが多いですが、面接のときはスーツがベストです。
新卒者であればリクルートスーツで問題ありません。
転職の場合は、リクルートスーツだと頼りなく見えるので、ビジネススーツが無難です。
以下のポイントに気をつけて準備してください。
- サイズの合ったスーツを選ぶ
- シワやにおいに気をつける
スーツのサイズが合っていないと、だらしなく見えるので自分のサイズに合うスーツを選びましょう。
シワがないようにアイロンがけをしておくことも大切です。
タバコや汗のニオイにも注意しましょう。
工場で求められる人材とは
工場で求められるのはどのような人材なのでしょうか。
採用担当者がみているポイントを紹介します。
長期的に働ける人
工場では、長期的に働ける人材を求める傾向があります。
新卒者でも経験者でも、新たな職場で仕事をはじめるときには、仕事の流れを教えたり引継ぎなどの作業が必要になります。作業になれるまでに少なからず時間もかかるでしょう。
仕事に慣れた人に長く働いてもらう方が作業効率も上がるのです。
長期的に働けると売り込むためにも、健康面に自信がある場合は積極的にアピールしましょう。
スポーツ経験や趣味で継続していることがあれば、それもアピールポイントになります。
真面目に働ける人
工場では早くて正確な作業が求められますが、そのためには真面目にコツコツ作業を続ける必要があります。
過去の仕事やアルバイトの経験のなかから、まじめに働けることをアピールしてください。
働いたことが無い場合は、学生時代の部活動や取り組みなどから見つけましょう。
- 人が嫌がる作業を率先してやってきた
- 努力を積み重ねて成功にたどり着いた
こういった経験があれば、真面目さをアピールするポイントとなるでしょう。
協調性がある人
工場の仕事は個人作業のように思われがちですが、職種によってはグループで作業することもあるため、協調性が必要な場合もあります。
協調性といっても、ただ誰とでも仲良くできるというだけではありません。
自分とは違う考え方の人ともコミュニケーションをとって、スムーズに作業を進められることが求められます。
アピールする際、「私は協調性があります」というだけでは信憑性に欠けるので、協調性を裏付けるエピソードが必要です。
具体的なエピソードがない場合は、協調性を重んじるために大切にしていることを述べましょう。
工場の面接で聞かれる質問
面接では、面接官からの質問に対して、明確にわかりやすく答えることが大切です。
面接でよく聞かれる質問を紹介しますので、どのように回答するのかを考えておきましょう。
志望動機
志望動機は、なぜその企業で働きたいと思ったのかという理由です。
事前に工場独自の取り組みや特徴を調べ、企業の理念と自分の考えで共通している部分をアピールしましょう。
将来的にどうなりたいか、どういうことをしたいかという長期的な展望を取り入れるのもおすすめです。
面接のためだけに考えたような、とってつけた志望動機は見透かされるものです。
自分が企業の魅力だと感じた部分を中心として、正直な思いを伝えましょう。
自分の経験と重なるエピソードを交えて話すと、より伝わりやすくなります。
前職をやめた理由
転職の場合は、前職をやめた理由についても説明できるようにしておきましょう。
トラブルや不満があって辞めた場合は、正直に話すとマイナスイメージになることも考えられます。
不満をそのまま伝えるのではなく、「入社後にこうなりたい」「こういうことがしたい」という前向きな理由にしましょう。
労働条件が合わなかったという場合は、正直に伝えた方が採用後のミスマッチを防げます。
説明するときはできるだけ、愚痴や不満にならないように注意しましょう。
雇用条件
面接で雇用条件について確認される場合もあります。
工場ではシフト制で働くことも多いので、勤務時間の確認や、祝日出勤・残業・転勤の可不可について聞かれることを想定しておきましょう。
すべての条件に従う必要はありませんが、あまりにも条件に合わない場合は不利になることもあります。
もし自分の希望と合わない雇用条件だったとしても、「できません」と答えるのではなく、「この時間なら働けます」「これならできます」というように、前向きな言い回しで伝えましょう。
健康面
工場での仕事は、勤務時間が不規則になりがちです。
立ち仕事や力仕事も多いため、入院歴や持病の有無を確認されることもあります。
前もって話しておくことで、配置や勤務時間に配慮してもらえることもあるので、正直に答えましょう。
入院歴や持病が面接で不利になる可能性はありますが、嘘をついてあとでばれると、内定取り消しになる可能性もあります。
自己PR(長所・短所)
面接で自己PRを求められた場合、自分の長所と短所をわかりやすくまとめて伝えましょう。
具体的なエピソードを織り交ぜて紹介することで、面接官の印象にも残りやすくなります。
短所はマイナポイントととらえがちですが、客観的に自己分析できることをアピールするポイントでもあります。
自分の悪いところを正直に言うだけではなく、長所を短所に置き換えて考えましょう。
たとえば「協調性がある」という長所なら、言い方を変えて短所にすると「流されやすい一面もある」となります。
そのうえで、短所の部分を克服しようとしていることも合わせて伝えるとよいでしょう。
逆質問はアピールチャンス
面接の最後に、面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。
逆質問とも言われる面接官からの問いかけですが、その意図は企業によってさまざまです。
- 応募者の本気度や企業への理解度などをみている。
- なにかわからないことが無いかという親切心
- コミュニケーション能力を確かめている など
このように逆質問をする理由は企業によって違いますが、逆質問は自分をアピールするチャンスにもなります。
どのような逆質問をするか、事前に考えておきましょう。
【逆質問の例】
- 転職であれば、前の仕事で取った資格が活かせるかどうか
- 新卒であれば、取得したほうがよい資格があるか
- 採用となった場合に勉強しておいた方がよいこと など
やってはいけないNGな逆質問
アピールチャンスとなる逆質問ですが、質問の内容によっては面接官の印象を悪くする可能性もあります。
たとえば、企業のホームページを見ればわかるような内容を質問しては、企業への理解度が低いと判断されかねません。
賃金や休日などの待遇に関する質問ばかりをするのも、よい印象を与えないでしょう。
気をつけたいのが、面接中に説明されたことについて再度質問することです。
「この質問をしよう」と考えてきたことに対して、面接官が面接の流れで説明しているケースもあります。
面接中は緊張していることもあり、つい聞き逃してしまう可能性もありますが、一度説明されたことを再び質問することのないように注意してください。
下記に、逆質問として避けた方がよい質問をまとめたので、確認しておきましょう。
【NGな逆質問】
- サイトやパンフレットを読めばわかる内容
- 既に説明された話
- 待遇面の話
- 他社と混同している内容
- 会話の膨らまない内容 など
工場の面接での注意点
面接当日は、面接官とのやり取り以外にも気をつけたいポイントがあります。
どのようなことに気をつけて面接に臨めばよいのか、ポイントを確認しましょう。
面接がはじまる前から見られていると認識しておく
面接以外での立ち振る舞いにも気をつけましょう。
面接での言動には細心の注意を払うものですが、受付や待ち時間も気を抜かないようにしましょう。
あえて、受付や待ち時間の対応を見ている企業もあります。
面接会場に到着したら、面接がはじまる前から見られているものだと考えましょう。
回答は結論から話す
質問に対する回答は、結論から簡潔に話すように心がけましょう。
結論から話すことで相手に伝わりやすくなり、だらだらと話が長くなったり脱線することを防げます。
その際、口癖にも注意しておきましょう。
「あ~」「え~」「あの~」といった口癖は、話が聞きづらくなるだけではなく、曖昧ではっきりしない印象を与えます。
工場見学も選考過程と考える
企業によっては、工場見学があるケースも見られます。
工場見学も選考過程のひとつだと考えましょう。見学中の振る舞いや服装が合否に影響することもあります。
見学中は、常に見られていることを意識して行動しましょう。
ヘルメットやマスクなどの装着を指示された場合は、安全面や衛生面を考慮して指示に従ってください。
工場見学は、積極性をアピールできるポイントでもあります。
ムリに専門的な質問をする必要はありませんので、見学するなかで感じた疑問などを率直に質問しましょう。
工場見学があることを見越して、事前に質問事項をいくつか用意しておくのもおすすめです。
まとめ
工場の面接を受けるのであれば、服装は基本的にスーツです。
持ち物や交通手段を確認して、面接の用意を進めましょう。
面接でよく聞かれる質問は、新卒なのか転職なのかによっても回答が変わります。
自分が体験したエピソードをもとにして回答することで、面接官により印象つけることもできるでしょう。
今回紹介した面接の注意点やポイントを参考に準備して、採用を勝ち取りましょう。