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工場で働く期間従業員とは?派遣社員との違いや仕事内容を紹介!

目次

期間従業員という雇用形態をご存じでしょうか。

求人情報で目にしたことがある人もいるかもしれませんね。

「期間従業員で○百万稼いだ!」という話も耳にしますが、派遣社員とどう違うのかよくわからない人もいるでしょう。


この記事では、期間従業員の働き方やメリット・デメリットについてまとめました。

どこで、どのように働くのか、期間従業員の契約はどうなっているのかを徹底解説します。


最後に面接のポイントも紹介しているので参考にしてください。



期間従業員とは

期間従業員とは、雇用期間に定めがある労働者のことです。

主に自動車工場や家電工場、電子部品工場などで製造業務に携わる人を指します。

期間工・季節工・臨時工など、いろいろな呼び方がありますが、どれも期間従業員という意味です。


いっぽうで製造業に携わる、雇用期間に定めがない正社員などの労働者は、本工・常用工といいます。


派遣社員との違い

雇用期間に定めがある労働者といえば、派遣社員をイメージするのではないでしょうか。

期間従業員と派遣社員は、誰に雇われているのかという点が違います。


派遣社員は派遣会社と契約しているので、雇用主は派遣会社です。

派遣会社が給料を支払い、派遣会社の福利厚生を受けることになります。


期間従業員は、メーカーと直接契約しているため、雇用主はメーカーです。

契約しているメーカーが給料を支払い、メーカーの福利厚生が適用されます。


契約期間

メーカーと直接雇用している期間従業員は、3ヶ月や6ヶ月という契約期間が一般的です。

期間従業員の契約期間が終了した後は、メーカーと労働者の合意があれば、さらに契約を更新できます。


契約条件の良いメーカーであれば、何度も繰り返し契約を更新したいところですが、契約更新には限度があるため注意しましょう。

労働基準法では、有期労働契約に関する契約期間の上限が原則3年までと決められています。

そのため、期間従業員を雇用するメーカーの多くは、契約更新をするのは最長で2年11ヶ月までとしていることが多いでようです。


参考:厚生労働省


期間従業員の仕事内容

期間従業員の主な仕事は、工場のライン作業で製品の製造業務を行うことです。

自動車メーカーで働く場合であれば、プレス・溶接・塗装・組み立てなどの業務があり、割り当てられた作業をこなしていきます。

作業自体は比較的簡単なものが多く、初心者でもできる作業もたくさんあります。


働き方

期間従業員の多くは、2交代制や3交代制で働くことになります。

シフト勤務で働く時間は決められていますが、実際には急な残業が入ることも多く、勤務時間は不規則になりがちです。


土日は休みにしているところが多いですが、メーカーによっては、5日働いて2日休む「5勤2休」や、4日働いて2日休む「4勤2休」を取り入れているところもあります。


 給料相場

期間従業員の給料は、30万円前後が相場です。

夜勤がある職場の場合、さらに深夜手当が加わります。


深夜手当は、22時から5時までの労働に対して、基本給の1.25倍支払われます。

また、法廷労働時間の8時間を超えて残業する場合も、残業手当として基本給の1.25倍支払われるでしょう。


期間従業員は、一時金が充実しているのも特徴です。

たとえば、入社祝いとして15~25万円、契約期間の満了金として数万円~100万円程度を受け取ることができます。

契約満了金は、契約の更新回数が多くなるほど金額も高くなり、多いところでは200万、300万というメーカーもあるようです。


期間従業員として働くメリット

期間従業員として働くか、派遣社員として働くか、どちらがいいのか迷っているという人も多いでしょう。

ここでは派遣社員ではなく、期間従業員として働くことのメリットを紹介します。


短期間で稼げる

期間従業員は、基本給に加えて、一時金をもらえるのが魅力のひとつです。

入社祝いや満了金だけでも、数十万円から数百万円になることもあります。


一時金が充実している期間従業員の仕事は、短期間でお金を貯めたい人におすすめです。


社食や寮を完備している企業が多い

期間従業員を募集している会社の多くは、大手の企業です。

大手企業の福利厚生を受けられるため、労働環境や待遇は良い傾向にあります。


たとえば、社食や寮を完備している企業では、それらを格安で利用可能です。企業によっては、無料で提供しているところもあります。

契約期間中に、食事や住まいの心配をしなくても良いというのは、期間従業員として働くときの大きなメリットになるでしょう。


契約満了後はすぐに失業保険がもらえる

契約期間が満了した後は、要件を満たしていればすぐに失業保険を受け取れます。

1年以上雇用保険に加入していることが条件とはなりますが、契約満了後すぐに失業保険を受け取れるので、余裕をもって次の仕事を探せるでしょう。


└「期間工 失業保険」の内部リンクをいれてください。


社員登用の可能性もある

期間従業員を雇っている企業のなかには、社員登用制度を設けているところがあります。

通常であれば、大手の企業に正社員として就職するのは大変なことです。


採用ハードルの低い期間従業員で経験を積んでから、社員登用性度を利用して正社員を目指すというのも、ひとつの 選択肢となるでしょう。


期間従業員として働くデメリット

つづいて、期間従業員として働くデメリットを見ていきましょう。


どこに配属されるかわからない

期間従業員は製品の組み立てや加工、溶接や塗装など、さまざまな仕事がありますが、どこに配属されるかは選べません。

配属先の希望を出せるところもありますが、確実ではありません。

配属されるまで、どのような作業をするのかわからないのは期間従業員ならではのデメリットです。


最長で2年11カ月までしか働けない

どんなに待遇や労働条件が良い会社であっても、期間従業員は契約更新の限度が決まっています。

労働基準法で期間従業員が同じ職場で働けるのは原則3年までとされているため、多くの企業では2年11ヶ月を契約更新の限度としています。


2年11ヶ月を過ぎても働きたい場合は、期間制限の通算期間がリセットされるクーリング期間の6ヶ月を経過すれば、再度同じ企業で働くことも可能です。

ただ、契約更新の限度が決まっているのは、仕事をするうえでのデメリットといえるでしょう。


雇用が不安定

期間従業員の契約期間は3ヶ月から6ヶ月ごとに更新されるのが一般的です。

ただ、自分が契約更新を希望しても、企業側の事情で契約の更新ができないこともあります。


契約の更新ができなかった場合、次の仕事が決まる保証もないため、雇用が不安定な働き方だといえるでしょう。


単調な仕事が多い

期間従業員の仕事は、未経験者でもできる簡単な仕事が多いですが、それゆえ単調になりがちです。

勤務時間中、単調な作業を延々と繰り返すのがつらくなる人もいるでしょう。


慣れてくると、作業の効率化を考えたり自分なりの楽しみを見つけたりもできますが、単純作業が苦手な人には向きません。


社会的な信用が低い

雇用期間が短く、契約満了後の収入が安定しない期間従業員は、社会的な信用が低いのが現状です。

単純に周りから偏見の目で見られるというのも、期間従業員のマイナスな一面といえます。


住宅ローンなどの契約を組むのも難しいでしょう。


期間従業員の契約約が満了したあとは

期間従業員としての契約が満了した後の選択肢は2つです。

①    契約を更新する

②    次の仕事を探す


労働者と企業の合意があれば、2年11ヶ月までは、何度でも契約を更新できます。

2年11ヶ月を過ぎても同じ職場で働きたいときは、6ヶ月のクーリング期間を経て再度契約するのも一つの方法です。


契約を更新しない、または企業側の事情で更新できなかった場合は、新しい仕事を探さなくてはいけません。

別の企業で期間従業員として働く場合は、クーリング期間をおく必要はないので、すぐに働けます。


契約途中でやめたらどうなる?

期間従業員で働いていて、契約の途中でやめた場合、以下のようなデメリットがあります。


  • 契約満了金が受け取れない

契約満了金は、契約が終了したタイミングでなければ支給されません。


  • 失業保険をすぐに受給できない

自己都合で契約満了前にやめた場合は、失業保険の受給までに3か月の待機期間が必要になります。


  • 同じメーカーへの再契約に不利

特別な事情がない限りは、契約を満了してやめた人に比べると、再契約で不利になります。


面接のポイント

これから期間従業員として働くのであれば、面接は避けて通れません。

期間従業員として採用されるためにも、面接のポイントを押さえておきましょう。


面接の服装

面接にはスーツを着ていくのが常識です。

ただ期間従業員の場合、仕事でスーツを着ることがないためか、私服で面接を受ける人が多いようです。


とはいえ、スーツを着て面接を受けた方が良い印象を与えることは間違いありません。

面接のためだけにスーツを用意するのがもったいない場合は、できるだけ落ち着いた服装で面接に臨みましょう。


清潔感のあるシャツとパンツにジャケットを羽織ったり、セーターとパンツを合わせたりするのもおすすめです。


必要書類

面接のときに必要な書類は以下の通りです。


  • 雇用保険被保険者証
  • 年金手帳
  • 源泉徴収票
  • 免許証・健康保険証・パスポートなどの身分証明書
  • 証明写真
  • 金融機関の通帳


上記に加えて、印鑑も用意しておきましょう。

必要書類は、応募先の企業によっても違うので、事前に確認してください。


 志望動機

期間従業員の面接でポイントとなるのは「契約期間を満了できるか」という点です。

基本的に難しい仕事はなく、知識や技術も必要ないため、与えられた仕事をまじめにやり遂げてくれる人が求められます。

健康面や体力面に自信があればアピールしましょう。


金銭面が目的の場合は、「独立資金を貯めたい」「結婚資金を貯めたい」など、お金を稼ぎたい理由や目標も併せて伝えてください。

「御社の製品に興味があり…」といった、うわべだけの志望動機よりも、正直に「お金を稼ぐため」と伝えた方が、よほど誠実さを感じられます。


もちろん、本当にその製品に興味がある場合は、志望動機として伝えても問題ありません。

まとめ

期間従業員は、経験や学歴に関係なく働けます。

短期間でお金を稼げる魅力的な仕事です。

ただし、入社するまで配属先が分からなかったり、雇用が不安定だったりといったデメリットもあります。


契約途中でやめてしまうのも、期間従業員としては大きなマイナスとなります。

同じ職場で働ける期間も決まっているので、いつまで期間従業員として働くのか、期間満了後はどうするのかを考えながら働きましょう。




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