食品 工場での仕事内容とは?必要な資格一覧もご紹介!
「料理が好き」「食べることが好き」という人の中には、食品工場で、食に関わる仕事がしたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
食品工場では、扱う食品や担当する作業によって、資格が必要な場合があります。
これから食品工場で働きたいのであれば、仕事に必要な資格についても覚えておきましょう。
この記事では、食品工場で必要な資格を紹介するとともに、資格を取得するメリットや資格を選ぶポイントについて解説しています。
必要な資格を取得して、仕事で役立てましょう。
食品工場の仕事とは
食品工場と一言で言っても、扱っている食品や仕事の内容は様々です。
- 弁当・惣菜
- パン
- お菓子
- 肉
- 魚
- 飲料
- 冷凍食品
- 缶詰
例えば食肉加工工場では、肉を適切な大きさにカットしてパック詰めを行い、スーパーなどで販売できる状態にします。
弁当や惣菜を作る工場では食材を調理し、盛り付けなどを行います。
扱う食品によっては、資格を持っていると役に立つケースもあります。
食品工場で資格を取得するメリット
食品工場で資格を持っていると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
資格を取得するメリットを見ていきましょう。
昇給・昇進の可能性
資格があれば、自分の能力を客観的に証明できます。
ここまでの仕事を任せられるということが第三者の目から見てもはっきりしているので、新しい仕事や難しい仕事も任されるかもしれません。
工場によっては、資格があると資格手当がつくところもあるでしょう。
資格で能力を証明できるので、昇進や昇給に繋がりやすくなります。
スキルアップにつながる
資格を取得するために勉強することで、高い技術や知識が身に付きます。
自分の努力が形として証明されるので、自身にも繋がるでしょう。
仕事として経験する中で身に付くものもありますが、試験のために集中的に学ぶことで、効率よくスキルアップできます。
転職にも有利
資格があると、転職にも有利です。
食品工場では、資格不要という求人もたくさんありますが、それでも資格保有者と無資格者では、資格保有者の方が有利なのは言うまでもありません。
募集要項に特定の資格が必要なケースもあり、給料や待遇の面でも無資格者と比べて条件が良くなる傾向にあります。
食品工場で役立つ資格一覧
それでは、食品工場で役立つ資格をチェックしていきましょう。
衛生管理者
常時50人以上の労働者を使用する工場では、衛生管理者の選出が義務付けられています。
労働者の健康障害防止や、衛生教育の実施、労働災害の原因調査や再発防止など、衛生に関する技術的な事項に関して管理を行うのが、衛生管理者の仕事です。
労働者の人数によって必要な衛生管理者の人数も変わります。
受検資格として、10年以上の実務経験などが必要です。
ボイラー技士
ボイラー技士は、ボイラーの運用や管理を行うための資格です。
簡易ボイラーなど資格なしでも扱えるボイラーも増えていますが、規模が大きいボイラーを扱うにはボイラー技士の資格が必要になります。
2級ボイラー技士の場合は、本人確認証明書があれば、特別な受検資格はありません。
1級の資格を取得するには2級の資格が必要で、特級の取得には1級の資格が必要です。
食品衛生管理者
食品衛生管理者は、食品の製造や加工を衛生的に管理するための資格です。
下記食品の製造や加工をする工場で配置する義務があります。
- 容量が1,400g以下の缶に収められる全粉乳
- 加糖粉乳
- 調製粉乳
- 食肉製品
- 魚肉ハム
- 魚肉ソーセージ
- 放射線照射食品
- 食品油脂(脱色又は脱臭の過程を経て製造されるものに限る)
- マーガリン
- ショートニング
- 食品衛生法第11条第1項にて、規格が定められている添加物
食品衛生管理の取得には3年以上の実務経験が必要ですが、食品衛生管理者登録講習会を受講することで資格を取得できるので、難易度は低いでしょう。
フォークリフト運転技能者
フォークリフト運転技能者は、最大荷重1トン以上のフォークリフトを運転するために必要な資格です。
工場で大きな荷物の運搬をする時に役立ちます。
18歳以上であれば実務経験がなくても資格を取得可能です。
菓子製造技能士
菓子製造技能士は、パティシエの国家資格です。
洋菓子と和菓子の検定があるので、必要な方を選択しましょう。
2級と1級があり、2級は中級者、1級は上級者向けの資格となっています。
2級で2年、1級で7年以上の実務経験が必要ですが、製菓専門学校を卒業している場合は、求められる実務経験も短くなります。
菓子衛生師
菓子衛生師は製菓技術や衛生知識に関する資格です。
この資格を持っていることで、安全にお菓子作りができることを証明できます。
資格の取得は、2年以上の実務経験か都道府県知事が指定した製菓衛生師養成施設で1年以上学んでいることが条件です。
パン製造技能士
パン製造技能士は、パンの製造に関する技能を証明する資格です。
都道府県の職業能力開発協会が実施している学科試験と実技試験に合格することで資格を取得できます。
2級を受検するには、2年以上の実務経験が条件となり、1級は7年以上の実務経験か、2級取得後2年以上の実務経験、特級は1級合格後5年以上の実務経験が必要です。
専門学校を卒業している場合は、必要な実務経験が短くなる場合があります。
調理師
調理師は、食生活の向上を目的とする国家資格です。
資格を取得するには、調理に関する技術のほか、食品の栄養や衛生に関する知識が必要です。
2年以上の実務経験か、厚生労働省が指定する専門学校などを卒業することで受検資格を得られます。
取得する資格を選ぶポイント
食品工場で役に立つ資格はたくさんありますが、中には仕事するうえで必要ない資格もあります。
せっかく一生懸命勉強して資格を取っても、仕事と関係ない資格では、学んだ時間も労力も無駄になるでしょう。
自分が働いている職場やこれから働きたいと思っている工場で必要な資格を考えて取得する必要があります。
取得する資格は、以下のポイントに気を付けて決めましょう。
- 製造している食品に関係する資格
- 職場の環境を整えるための資格
また資格があることで優遇される場合もありますが、
キャリアアップのために資格を取ったとしても、会社側が望んでいなければ希望の仕事に就くことはできません。
新たに挑戦したい仕事がある場合は、先に会社と相談してから資格を取った方が良いでしょう。
面接のポイント
食品工場の面接で押さえておくべきポイントも確認しておきましょう。
特に重要なのは志望動機です。
なぜこの工場を選んだのかという質問にこたえられるよう準備しておきましょう。
事前にその企業で扱っている製品のことを調べておき、さらに自分が興味のある製品のことを中心に話しましょう。
「この製品に興味がある」「この商品が好きで長年愛用している」というのも志望動機になります。
他社に似たような商品がある場合は、どのような点が違って、どこが優れていると思うのかを考えておきましょう。
その際、他社の批判にならないように気を付けてください。
いくらライバル企業であっても、面接の場で他社を悪く言うのは良い印象を与えません。
応募先の企業の社風や経営方針についても調べておき、共感できるポイントを答えられるようにしておくとよいでしょう。
まとめ
食品工場の仕事は、資格がなくてもできる仕事がたくさんあります。
しかし、「できるだけ好条件で働きたい」「キャリアアップを目指したい」という場合は、資格があった方が有利です。
資格を取るために学ぶことで、スキルアップにもなるので、日々の仕事にも役立つはずです。
ただし仕事に活かせなければ、せっかくの資格が無駄になってしまいます。
自分がやりたい仕事に役立てることができるかを考えて、取得する資格を選んでくださいね。