技術職の種類一 覧!仕事の内容や魅力も紹介
技術職と聞いて、どのような仕事をイメージしますか?
「技術職として手に職を付けたいけど、どんな仕事があるのか分からない」という方もいるのではないでしょうか。
この記事では、技術職の種類や仕事の魅力についてまとめました。
技術職に向いている人の特徴や、面接のポイントも紹介しているので参考にしてください。
技術職とは
技術職は、ものづくりの仕事に携わる職業を指します。
主に、理系や工学系の専門的な知識が求められます。
新しい商品の研究や開発、安定して供給するための生産ライン構築も技術職の仕事です。
日本のものづくりの技術は、世界的に見ても高い品質を誇っています。
日本のものづくりは、技術職による専門技術に支えられているといっても過言ではありません。
技能職との違い
技術職と混同されがちな職業に技能職があります。
専門的な知識や技術が求められる技術職に対して、現場で商品製造の実務を行うのが技能職です。
工場のライン作業などは、技能職に分類されます。
技術職が作り上げた生産技術を利用して、実際に製品を製造するのが技能職ということです。
技術職の種類
ものづくりに関わる技術職は、大きく分けて研究・開発設計・生産技術・設備保全の4つに分類できます。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
研究職
研究職では、新製品を作り出すための材料や技術の研究を行います。
研究職には基礎研究と応用研究があります。
科学的な見地から仮説・実証・考察を繰り返し行うのが基礎研究、基礎研究の成果を製品開発につなげるのが応用研究です。
開発設計職
開発設計職は、研究職の成果をもとに新製品を実現するのが仕事です。
新製品の企画・設計・試作・改良を重ね製品化を目指します。
試作品を作ったり、新製品の量産準備をしたりするために、生産技術職との連携も必要です。
生産技術職
生産技術職では、開発設計職で開発された新製品の生産体制を作ります。
製品を量産するための機械を設計したり、生産性や品質を高めたりするための生産ラインの構築などが主な仕事です。
構築した生産ラインに問題がないか確認して改善するのも生産技術職の役割となります。
設備保全職
設備保全は、生産技術職が構築した生産ラインを安定して稼働させるための保全が主な仕事です。
設備の点検を行うほかに、故障や異常が見つかった場合は、原因を特定して修理・改善を行います。
技術職の魅力
技術職は、ものづくりの楽しさを味わえるのが醍醐味です。
携わる分野によって仕事内容は違うものの、新しい製品や技術、生産体制の構築など、製品が形になる過程を見ることはやりがいにつながるでしょう。
ものづくりに関わり続けることで専門的な知識が深まり、さらに良い製品づくりにつながります。
時には、流通した製品を実際に使っている人から、喜びや感謝の声が届くこともあります。
自分が関わった製品を使っている人がいて、さらに喜ばれるというのは、何にも代えがたい喜びとなるはずです。
達成感を得られるとともに、仕事へのモチベーションも高まるでしょう。
技術職は女性も活躍している
技術職には、たくさんの女性も活躍しています。
女性の社会進出が進むとともに、「手に職を付けて収入を得たい」「長く働ける、やりがいある仕事をしたい」という女性も増えました。
女性ならではの柔軟なアイデアや細やかな視点は、新製品を開発する技術職でも役立ちます。
特に研究職や開発設計職では、多くの女性が活躍しています。
女性の技術職を募集している求人もたくさんあるので、興味がある方はチェックしてみましょう。
女性の活躍推進に力を入れている企業もあるので、そういった求人に目を向けて就活するのがおすすめです。
技術職に向いている人
日本のものづくりに貢献する技術職ですが、人によって向き不向きがあります。
技術職に向いている人の特徴を見ていきましょう。
ものづくりが好きな人
ものづくりが好きな人は、技術職に向いています。
すでにあるものではなく、自分の知識やアイデアで新たな製品を作り出すのが技術職の仕事です。
技術職は、新製品の開発や、その製造工程を考えるのが好きな人におすすめです。
向上心がある人
技術職として働くには、向上心が欠かせません。
すでに専門的な知識や技術を習得している場合でも、それに甘んじることなく、新たな技術を学ぶ貪欲さが求められます。
新たな課題を見つけ問題を解決するには、より多くの知識や技術が必要です。
常に新しい技術に対してアンテナを張り、情報を吸収したいという向上心がある人は、技術職に向いているでしょう。
几帳面な人
新たな製品や技術を作り出すには、几帳面さも必要です。
技術職は、実験と失敗の繰り返しでもあります。
ただし闇雲に失敗を重ねるのでは無駄な作業が増えて非効率です。
計画的にデータを取り実験を進めることで、効率の良い製品開発ができるようになります。
技術職では計画的に作業を進められる几帳面な人に向いているでしょう。
コミュニケーションを取って作業できる人
技術職は、他部署との連携が必要です。
例えば開発設計職では、開発した製品を生産するために生産技術職との連携が欠かせません。
生産ラインを構築した生産技術職は、生産ラインを安定して稼働させるために、設備保全職との連携が必要になります。
さまざまな部署との連携が必要な技術職では、他部署の人とコミュニケーションを取って作業できることも重要です。
未経験者でも技術職に就ける?
技術職は基本的に、理系・工学系の専門知識や技術が必要です。
ただし仕事の種類によっては、未経験者でも採用される場合があります。
未経験者でも比較的働きやすい技術職は、設備保全職です。
設備のメンテナンスを行う設備保全では、社内研修制度を設けている企業も多く、未経験者でも採用の可能性があるでしょう。
設備保全職で経験を積むことで、生産設備職で生産ラインの設計に関わるケースもあります。
未経験者の場合は、経験不問で研修制度が充実している企業の求人がおすすめです。
専門知識がない未経験者だからとあきらめずに、まずは挑戦してみましょう。
面接のポイント
技術職の面接を受けるときに重要なのが、面接の志望動機です。
大学や専門学校で専門知識を学んでいる場合は、その旨をアピールしましょう。
なぜこの業界で働きたいのか、なぜこの企業を選んだのかも面接で説明できるようにしておきます。
企業理念に共感できる部分があれば併せて伝えましょう。
未経験者の場合は、やる気とコミュニケーション能力が重要なポイントです。
入社後に何がしたいのか、何ができるのかを説明できるようにしましょう。
経験不問の求人では、専門知識やスキルよりも、協調性や適応能力が求められます。
組織の一員として適応できることをアピールしましょう。
まとめ
技術職は、日本のものづくりを担う重要な仕事です。
新しい製品や製造技術を作り出す技術職では、やりがいや達成感を得られるでしょう。
男性のイメージが強い技術職ですが、女性も多く活躍しています。
経験不問の求人もあるので、今回紹介した面接のポイントを参考に就活に臨んでくださいね。