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自動車関係の仕事一覧|平均年収・業務内容・必要な資格を紹介

目次

車好きの人や車に興味のある人は、車に精通した仕事に従事したいと考えている人もいるでしょう。車関係の仕事には、実に様々な種類があります。そこで今回は、自動車関係の仕事の種類をご紹介します。気になる年収や必要資格、業務のきつい点や向いている人についても解説するので、車関係の仕事を調べている人はぜひ参考にしてください。


自動車関係の仕事の種類


日本は車の生産が盛んな国のため、自動車関係の仕事は種類が豊富です。自動車関係の仕事には、主に以下の種類があります。


  • 自動車整備士
  • 自動車組立
  • カーディーラー
  • 運転手
  • 自動車設計


資格が必要な仕事もあれば初心者でも職に就ける仕事もあるので、年収や必要な資格なども含めて仕事内容を詳しく解説していきます。


自動車整備士

自動車整備士の主な仕事は、車の点検を行い不備や故障が見つかれば整備をして正常な状態にすることです。自動車整備には、主に以下の3つの整備があります。


  • 点検整備:車検や1年点検などの定期点検で必要な箇所を点検し、不備があれば部品交換などをして正常な状態にします。
  • 緊急整備:エンジンがかからない、事故にあって車が損傷したときなど緊急事態により発生した故障の修理を行います。
  • 分解整備:車の心臓部であるエンジンやミッションなど重要な部品を分解して点検を行い、故障など不備が見つかれば修理して正常に戻すのが仕事です。


自動車整備士の仕事目的は、定期的に点検や整備をして車の故障や事故を未然に防止することです。


平均年収

自動車整備士の平均年収は、厚生労働省が令和2年に発表した「賃金構造基本統計調査」によると月収約27万円のボーナスが約83万円です。年収にすると約407万円でした。


算出した年収は「賃金構造基本統計調査」を元にしていますが、年齢や勤務年数によって年収には差が出ます。例えば、大学卒の初任給は約19万で年収は約200万円です。また、45~49歳年齢層が一番年収が高く約515万円と算出されています。


年収アップを狙うには整備に必要な資格を取得するのはもちろん、民間の整備工場に勤務するよりもディーラー勤務の方が給料が高い傾向にあるため、ディーラーへの就職を狙いましょう。


向いている人

自動車整備士に向いている人は、下記に当てはまる人です。


  • 車の構造や仕組みに興味がある人
  • 手先が器用な人
  • 体力に自信がある人


車の整備には知識はもちろん、車の下に入り込んだり腰を曲げての長時間作業など体力も必要です。また、精密機械なども扱うため、手先の器用さも求められます。


必要な資格・スキル

自動車整備士に必要な資格は、以下の4種類です。


1級自動車整備士

2級自動車整備士

3級自動車整備士

特殊整備士


それぞれでさらに細かく分類されており、必要に応じて資格の取得が求められます。受験資格は特殊整備士を除いて、3級は実務経験1年以上、2級は3級取得後3年以上の実務経験、1級は2級取得後3年以上の実務経験が必須です。又は、自動車整備士課程のある専門学校や高校を卒業している者。


特殊整備士は、特定の自動車養成専門学校や認定大学卒業で実務経験も必須となります。自動車整備士の資格はいずれも国家資格であり、難易度は1級が最も高く合格率は約54%です。実務経験を積んでしっかりと勉強対策を行えば、1級取得も夢ではない合格率と言えるでしょう。


業務のきつい点

自動車整備士の業務がきつい点には、以下が挙げられます。


  • 空調がない屋外での作業が多いため夏や冬など気温が厳しい季節は作業が辛く感じる
  • 狭い場所での作業も多いため腰に負担がかかる
  • 人手不足で残業が多い
  • 車は進化しているため常に勉強が必要


暑さ寒さ対策を万全にしてきつい季節を乗り越えるなど、業務をしながら自分合った方法で業務のきつさを乗り越えていきましょう。


自動車組立

自動車組み立ては、先ずはエンジンやミッションなど部品を組み立ててから車体に各部品を取り付けて自動車を組立ことが主な仕事です。また、組立後の検査も自動車組立の仕事に含まれます。組立以外の仕事も補う場合があり、例えば部品が運ばれてくるベルトコンベアの管理も仕事に入ります。


車を製品化するためには設計や部品の製造も大事ですが、自動車の組立がなければ完成しません。車を組立て製品化するのが自動車組立の目的です。


平均年収

自動車組立の平均年収は、約525万円です。この年収額はあくまで平均であり、事業規模や勤務年数、年齢によって異なります。例えば、経験が浅い20代の年収は約300万円です。


自動車組立として年収アップを狙うのであれば、経験を積むのはもちろんディーラーへの就職と長く勤めることが挙げられます。


向いている人

自動車組立の仕事に向いている人は、組立作業が好きな人です。一つひとつのパーツを組立ていくことで、自動車が製品として完成します。細かな作業や知識を要する作業も多くありますが、自動車が完成したときの達成感が感じられるのは、自動車組立の醍醐味です。


必要な資格・スキル

自動車組立に必要な資格は、特にありません。知識がなくても研修や実務で経験しながら学ぶことが可能。しかしながら、エンジンの構造などが学べる専門学校や工業高校を卒業していると知識があるぶん就職が有利になるほか、最初からスムーズに仕事をこなせるなどのメリットがあります。


知識のない初心者でも自動車組立に従事することが可能なため、車関係の仕事の中では就職を狙いやすい種類です。


業務のきつい点

自動車組立のきつい点は、下記が挙げられます。


  • 重労働のため体力がきつい
  • 部品を持って工場内を走りまわる場合があり筋肉痛になる
  • 単純作業の繰り返しで精神的にも辛く感じる場合がある
  • ベルトコンベヤーでのライン作業なので遅れが生じないように神経を使う
  • 派遣社員など多くの人が関わる仕事のため人間関係に悩むこともある


自動車組立の業務のきつさは上記のように様々あり、離職率も高いと言われています。主にきついとされる業務が、重労働と工場内の移動です。全身筋肉痛になる人も多く、痛さで業務に支障ができることもあるため、体力づくりを徹底するなどして対策をしましょう。


カーディーラー

カーディーラーの主な仕事は、以下の3つに分けられます。


  • 営業職:販売店のショールームで接客、顧客や企業へ訪問し営業するのが主な仕事
  • メカニック職:点検や整備など、購入後のアフターサービス全般が仕事
  • 事務職:受付や電話対応、総務経理など事務職全般が仕事


共通している仕事は、1台でも多く車を販売するのが目的です。


平均年収

平均年収は、約360万円です。もちろん営業職やメカニック職、事務職では年収も異なってきます。例えば、カーディーラーの営業職の年収は約400~500万円未満です。


年収アップを狙うには、営業職であれば販売台数を増やして手当をもらう、メカニック職であれば責任者など役職を狙うなどがあります。また、ディーラーによっても基本給が異なるので、給料の高いディーラーに転職するのも考慮してみましょう。


向いている人

カーディーラーに向いている人は、下記に当てはまる人です。


  • 自動車が好きな人
  • 自動車全般の知識がある人
  • 営業が好きな人


営業職はもちろん事務職でもメカニック職でも共通して言えるのは、車が好きなことと知識がある人が向いている仕事です。ディーラーに来るお客さんは、そこにある車について知りたいから足を運んでいます。また、他社と比較することもあるので、車種やメーカー問わず車に関する知識があると仕事のできる人としてお客さんから頼りにされます。


車好きの人は好きがゆえに自然と知識が豊富になるので、カーディーラーに向いています。


必要な資格・スキル

カーディーラーの営業職や事務職では、必須の資格はありません。メカニック職は、点検や整備などが仕事になるため、自動車整備士の資格が必要です。ただし、実務経験を積みながら資格取得も目指せるので必ず必要というわけではありません。もちろん資格があった方が就職に有利です。


業務のきつい点

カーディーラーで業務がきついと言われているのは、主に営業職です。業務のきつい点は、以下の内容です。


  • ノルマ達成がきつい
  • 車を売った後の書類の整理など雑用がたくさんある
  • お客さんから受けるトラブル対応


営業職には付きものの「ノルマ達成」。ノルマが達成できないとペナルティーが発生する場合もあるので、ストレスが溜まります。また、3つの中で、「お客さんから受けるトラブル対応」がもっともきつい業務と言う人もいます。クレームのような内容なので、精神的にも病む場合があるため、一人で抱え込まずに上司に相談して一緒に対応してもらうなど対策をとりましょう。


運転手

運転手とは、主に配送の運転からタクシーやバスの運転手を指します。タクシーやバスの運転手は、お客さんを乗せて目的地までお客さんを送り届けるのが仕事です。


一方で配送業の運転手は荷物を指定の場所に届けるだけでなく、集荷や荷積み、梱包や伝票作業など様々な仕事をこなします。


平均年収

運転手の平均年収は、約300~400万円です。ただし、タクシー運転手の場合は、歩合給制を導入していたり個人タクシーなどもあるため、たくさんお客さんを乗車させてば年収はうなぎ上りにアップします。


トラック運転手は、トレーラーが運転できるような特殊免許を取得することで年収アップが期待できます。


向いている人

運転手に向いているのは、下記に当てはまる人です。


  • 運転が苦にならない(好き)
  • 道に詳しい
  • 方向音痴ではない
  • 車が好きな人


運転手は、1日の労働時間中すべてを車の運転に使うこともあります。車の運転が好きな人でなければ運転が苦痛に感じるので、長続きしないでしょう。また、道に詳しくなかったり方向音痴の場合は、道に迷ったりして時間通りに荷物を届けられないなど仕事に支障が出やすいです。


上記に当てはまる人は、運転手の仕事に向いているため、ぜひチャレンジしてみましょう。


必要な資格・スキル

運転手に必要な資格は、運転免許証です。例えば、タクシー運転手なら二種免許、大型トラックなら大型免許が必要です。運転する車種によって、必要な免許取得は異なります。また、大型免許は21歳以上でないと取得できないなど、免許の種類によって受講資格も異なるため、確認が必要です。


業務のきつい点

運転手の業務のきつい点は、主に下記が挙げられます。


  • 座りっぱなしのため腰痛になりやすい
  • 業務時間が長い
  • 配送業の場合は指定時間など時間厳守にプレッシャーを感じる
  • 荷積みや荷下ろしなどの作業があり重たい荷物も運ばなければばらない


タクシーやバスの運転手のきつい点は主に、座りっぱなしによる腰痛です。コルセットやシップを張るなどして腰痛対策が必須。配送業の運転手の場合は、荷物を運ぶ作業がメインのため、体力が必要です。日ごろから運動をするなど体力作りをして、業務にあたりましょう。


自動車設計

自動車設計は、新車の設計を行うのが主な仕事です。先ずは、新車のコンセプトに沿って構想を設計していきます。原価なども考慮して材質決めなども自動車設計の仕事。構想設計が仕上がったら基本設計に移り、CADを使って設計図を描いていきます。


基本設計が完成したら、最終段階で詳細設計を作成します。詳細設計では、実際に製品化できる設計図になっているかなど、設計図通りに作業して製品化できるかを細かな部分まで最終チェックするのが仕事です、


平均年収

自動車設計の年収は、約900~1,000万円です。日本の平均年収は約433万円なので、約2倍強の年収額です。車の仕事関係の中でもっとも年収が高い仕事となりました。さらに年収をアップさせるには、経験を積んでニーズに合った自動車づくりして売れる車をつくることです。


向いている人

自動車設計に向いているのは、以下に当てはまる人です。


  • 自動車が好きな人
  • エンジンなどの内部構造に興味がある人
  • 想像力がある人


自動車設計は新車をつくるためにある仕事なので、根本的に自動車が好き、エンジンなどの内部構造に詳しくないと新車は作れません。今までになかった装備を付けることや外装・内装なども設計するため、想像力も必要とされます。


必要な資格・スキル

自動車設計に必要な資格は特にありませんが、あると有利な資格はCADトレース技能審査やCAD利用技術者試験です。CADトレース技能審査の難易度は、合格率が約40~50%です。過去問やテキストが販売されているので、勉強スケジュールを立てて、しっかり対策をしておけば1発合格も目指せます。


業務のきつい点

自動車設計の業務できつい点は、下記が挙げられます。


  • 夜遅くまでの業務や休日出勤などがある
  • 設計図を作成とは言え長時間労働のため体力がきつい
  • 知識や能力がないとアイデアが浮かんでこないため精神的に追い詰められる
  • 競合メーカーとの競争もあるので、かなりのストレスが溜まる


年収がいい分、やはり業務内容は激務です。どの仕事にも言えることですが、「好き」が基本にないと長続きはしないでしょう。休みの日は仕事を忘れてリフレッシュしながらストレス発散や体を休めるなどして、業務のきつさを緩和しましょう。


まとめ


車関係の仕事には、主に5つの職種があります。5つに共通していることは「車が好きかどうか」です。自動車整備士も運転手も根本に、車好きでないと仕事が苦痛に感じる業務内容です。また、それぞれの仕事で向いている人も異なります。自分にあった車関係の仕事を見つけて、ぜひ楽しい仕事ライフを送ってください。





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