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ものづくり業界の魅力|面接の志望動機はどうしたらいい?

目次

「ものづくり」とは、どのような仕事かご存じでしょうか。日本のものづくりは、世界的にも高い評価を受けている、誇るべき技術です。これからものづくりの仕事をしたいと考えている人もいるのではないでしょうか。


そこでこの記事では、ものづくりの魅力や仕事の将来性についてお伝えしていきます。仕事の種類やその特徴、志望動機の書き方についてもまとめてありますので、ぜひご覧ください。



「ものづくり」の仕事とは


ものづくりとは、自分の技術によって製品を作る仕事です。店舗で見かけるような形ある製品ばかりがその対象ではなく、プログラマーやイラストレーターなども、広い意味ではものづくりの仕事に分類されます。


ものづくりと聞くと、職人が手作業で黙々と作業している姿を想像するかもしれませんが、必ずしも一人で作り上げるわけではありません。製造するものによっては、設計から品質管理まで、さまざまな部署に分かれて協力して一つの製品を作り上げることもあります。


もともと日本のものづくりの技術は世界的にも高く評価されていましたが、日本産業は今、第3次産業といわれるサービス業が主流です。これは、人件費の安いアジア諸国に製造拠点を移したことで、日本のものづくり産業への需要が減ったことが原因として考えられます。


しかし近年、海外の過酷な環境で働く労働者の人権問題や品質管理の問題が浮上したことで、日本のものづくりが見直されるようになりました。


助成金

日本のものづくり産業は今、国を挙げてその活動を支援・サポートしています。例えば中小企業庁では、「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」を交付しています。


厚生労働省では、ものづくり技術の継承や後継者の育成支援として、学校や地域と連携した「ものづくりマイスター制度」を導入しています。



「ものづくり」の魅力


ものづくりの仕事にはどのような魅力があるのでしょうか。ここでは、大きく四つのポイントに分けてご紹介します。

  • 成長を実感しやすい
  • 社会貢献できる
  • 未経験者可の求人が多い
  • 土日が休み


各項目について詳しく見ていきましょう。


成長を実感しやすい

ものづくりの仕事は、自分の仕事が形として残るため、成長ややりがいを感じやすいでしょう。高い品質の製品を作ることはもちろんですが、作業にかかる時間が短くなったり、作業中の廃棄が減るようになったりと、さまざまな面で自分の成長を実感できるはずです。


自分が関わった製品が完成して市場に出回ることで大きな達成感を得られます。


社会貢献できる

ものづくりは、仕事を通して社会貢献できるところも魅力の一つです。


日本のものづくりには、自動車業界や建築業界、IT業界など、世界に誇る技術がたくさんあります。そういった技術を通して間接的に社会貢献することは、国を支える仕事をしているのだという自負にもなるでしょう。


未経験者可の求人が多い

ものづくりには高い知識や技術が必要だと思われがちですが、未経験でもできる仕事がたくさんあります。働きながら学び、技術を磨けるので、学歴によって不利になることもありません。


ものづくりの現場では、働き手や後継者不足が深刻な問題となっており、未経験者であってもやる気があれば採用されやすくなっています。企業によっては、未経験者から技術者に育てるために、独自の育成プログラムを取り入れているところもあります。そのように技術者を育てる制度が整っている会社であれば、未経験でも安心して働けるでしょう。


土日が休み

ものづくりの仕事を行う企業の多くは、土日が休みになっています。消費者に直接製品を販売するわけではなく、多くは企業を通して取引するので、土日は休みになることが多いのです。


土日が休みだと、家族や友人との予定も合わせやすいというメリットがあります。


ものづくりの仕事にはどのような種類がある?


ものづくりの仕事は、大きく分けて以下の五つに分類できます。


  • 製造系
  • 建設系
  • 職人系
  • IT系
  • クリエイティブ系


それぞれの特徴を見ていきましょう。


製造系

製造系のものづくりは、工場のライン作業などで組み立てや加工を行う仕事です。作業工程ごとに担当が決まっており、自分の作業が終わった製品は、流れ作業で次の工程へ回します。ライン作業は、大量生産する製品に使われる製造方法です。誰が作っても一定の品質を保てるように、作業手順が細かく決められています。


建設系

建設系は、建築や土木に関わる仕事をします。


新たに建造物を建てるだけではなく、震災被害からの復興や古くなった建築物の改修など、これからもさまざまな需要が見込める業種です。


職人系

専門的な技術で製品を作り上げるのが、職人系のものづくりです。伝統工芸品や陶芸品、パティシエなども職人系に分類されます。


技術を習得するまでには長い時間がかかりますが、その分やりがいも大きい仕事です。


IT系

Webサイトやシステムの開発などはIT系に分類されるものづくりです。Webデザイナー・システムエンジニア・プログラマーなどの職業は「日本のものづくり」というイメージがないかもしれませんが、日本を支える立派なものづくりの仕事だといえます。


専門的な知識が必要な分野ですが、未経験でも募集している企業はたくさんあります。


クリエイティブ系

商品の開発や設計を行う仕事は、クリエイティブ系のものづくりに分類できます。多くの“モノ”があふれる現代では、クリエイティブ系の技術者による商品の差別化が重要になっています。


さまざまな商品の品質や技術が発展した今、差別化するために、クリエイティブ系の役割の重要性が高まっています。


ものづくりの将来性


ものづくりの仕事は、需要に対する十分な労働力が確保できていません。技術者不足・後継者不足など、とにかく人手が足りていないのが現状です。


その原因として挙げられるのが、ものづくりに対するイメージの悪さでしょう。


  • 立ちっぱなしや中腰で作業するのは大変
  • 塗料で服や皮膚が汚れそう
  • 油の臭いが強そう
  • 加工に使う機械が危険
  • 下積み期間が長そう


このようなイメージがいまだに根強くあるため、興味はあってもなかなか一歩を踏み出せないという人が多いのです。ただし、やりたい人が少ないというのは、自分が大きく活躍するチャンスともいえるでしょう。


AIの普及で「ものづくり」の仕事がなくなる?

AIの発展により、さまざまな仕事がこれから機械化・自動化され、なくなるといわれています。ものづくりの仕事も例外ではなく、機械化・自動化によりなくなる仕事は出てくるでしょう。


とはいえ、すべてのものづくりの仕事がなくなるわけではありません。機械はあくまでプログラミングされた作業を行うのみです。製品を開発したり、アイデアを考えたりすることは、機械に取って代わられることはないでしょう。


また製造に関しても、すべての作業が機械化するには、まだまだ長い年月がかかると思われます。数年後、急に仕事がなくなるといった心配はないでしょう。


ものづくりの仕事に向いている人


ものづくりの仕事は、手に職をつけたい人や、技術を身に付けて安定して働きたい人に向いています。また黙々と作業できる集中力も必要でしょう。


手先の器用さや作業スピードなども重要ですが、これは慣れと努力である程度カバーできます。


それよりも、「ものづくりに興味がある」「何かを作り出すのが好き」「技術を習得したい」という強い気持ちを持っていることが大切です。


志望動機はどうする?


ものづくりの仕事にチャレンジしたいのであれば、まずは求人に応募しなくてはいけません。そのとき重要になるのが志望動機です。ここでは、志望動機の考え方を解説します。例文も紹介しているので参考にしてください。


志望動機の考え方

ものづくりの仕事に応募する場合、まずはものづくりに興味を持った理由を考えましょう。興味を持った理由は、志望動機につながります。

「この商品が好きで愛用している」というのも、よくありがちな志望動機ですが、それだけではアピールとしては弱いでしょう。商品の魅力とともに具体的なエピソードも盛り込むことが大切です。


志望動機の例文

「私がものづくりに興味を持ったのは、子供の頃の日曜大工がきっかけです。そのときは椅子を作ったのですが、木を切ったりくぎを打ったりという作業の一つ一つがとても大変だったのを覚えています。そうして完成した椅子を母にプレゼントしたところ、とても喜んでもらえました。今思えば不格好な椅子でしたが、母はずいぶん長く使ってくれていました。自分の作ったものがこれほど喜んでもらえるのだということに感動して、それからもたくさんのものづくりにチャレンジしてきました。御社で働くことができれば、母にプレゼントしたときのように喜んでもらえる商品作りにチャレンジしたいと考えています」



まとめ


ものづくりにはさまざまな仕事がありますが、どれもやりがいのある魅力的な仕事です。技術を身に付けるまでには、ある程度の時間がかかり努力も必要ですが、その分習得したときの達成感は計り知れないでしょう。


技術の担い手が少ないという現状はありますが、これからものづくりの仕事を始めたいという人にとっては、むしろチャンスといえるのではないでしょうか。未経験でもできる仕事もたくさんあるので、自分が理想とするものづくりの仕事を見つけてくださいね。










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