工場の組立作業はきつい？仕事で大変なことや向いている人の特徴を紹介
工場の組立作業は、常に一定の求人募集があり、人気もある仕事です。その一方で実際に働いた経験のある人からは、「組立作業はきつい」「つらいし大変」といった声も聞かれます。これから組立の仕事をしようと思っている人の中には、仕事を続けられるのか不安になっているという人もいるのではないでしょうか。
いったい、組立作業のどのような部分がきついと感じているのでしょうか。この記事では、組立作業で大変なことや仕事の魅力についてお伝えします。
組立作業に向いている人の特徴も紹介しているので参考にしてくださいね。
組立作業って何をするの？
組立作業とは、図面などの指示に従って部品を組み合わせ、一つの製品を完成させる仕事です。自動車・家電製品・プラスチック製品・おもちゃなど、日常生活におけるさまざまな製品の製造に欠かせない仕事といえます。
一言で組立作業とはいっても、製品によって仕事の内容や求められる能力は大きく変わります。例えば自動車の製造であれば、大きな部品や機械などを扱うので、体力が必要だったり機械を扱う技術が必要だったりする場合もあります。一方、精密機器を製造する工場では、繊細な作業や正確さが求められるでしょう。
組立作業では、部品を組み合わせる以外にも、必要に応じて加工を行う場合もあります。また完成した製品の動作を確認するといった作業が含まれることもあることを覚えておきましょう。
板金加工の過程で行う溶接組立や、機械を組み立てる機械組立などもあります。組立の仕事に応募するのであれば、何を作る仕事なのか、どんな作業を行うのかを確認しましょう。
組立の仕事できついこと
組立の仕事がきついといわれるのは、主に三つの原因があります。
- 作業内容
- 労働環境
- 人間関係
それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
作業内容
組立の仕事は単純作業が多く、勤務時間中同じ作業を続けなくてはならないので、時間が長く感じたりきついと感じたりすることがあります。仕事自体は難しくないものの、「同じことの繰り返しで退屈」「やりがいを得られない」と感じるのです。自分のスキルやアイデアを生かして何かを作り上げたいという人にとっては、精神的にもきつい仕事となるでしょう。
また作業中は、基本的に立ちっぱなしなので体力的につらいという声もあります。同じ姿勢で作業を続けるので、肩や首、腰などに負担がかかりやすく、腰痛や肩こりに悩まされることもあるでしょう。重い部品を扱う工場では力も必要になり、機械を扱う作業では危険が伴うこともあります。
このように、組立の仕事内容がきついという人は少なくありません。
労働環境
組立の作業を行う工場では、労働環境が厳しい傾向があるようです。労働環境がきついと感じるのは、以下のような原因が考えられます。
- 機械の音や、塗料・薬品の臭いが強すぎる
- 工場の空調が効いていないので、夏は暑くて冬は寒い
- シフトによって日勤と夜勤が入れ替わり、生活のリズムが乱れる
臭いや音に敏感な人や、暑さ・寒さに弱い人にとっては、組立工場の環境は厳しいものになるでしょう。24時間稼働している工場では、日勤で働く日もあれば夜勤で働く日もあり、体調を崩す原因にもなります。
組立の仕事は、職場の環境や勤務形態によって、仕事がきつくなりがちです。
人間関係
人間関係のトラブルが多いのも、組立作業を行う職場でありがちなことです。組立を行う工場では、年齢や学歴を問わず求人募集を行っていることが多いので、幅広い年齢の人が働いています。
高卒で働き始める人もいれば、別業種から転職して働いている人もいるでしょう。もちろん、その道何十年というベテランの従業員もいます。
多様な価値観を持つ人が集まる職場なので、考え方の違いから人間関係のトラブルに発展すること珍しくありません。
組立作業の魅力
組立の仕事は大変なことばかりではありません。続いて、組立作業の魅力について見ていきましょう。
組立作業の魅力として挙げられるのは以下の3点です。
- 未経験者でも働きやすい
- 作業自体は比較的簡単
- 業種によっては稼げる
未経験者も働きやすい
組立作業の求人では、未経験者を可としているところがほとんどです。年齢・学歴・経歴を問わず働けるのは、組立作業の魅力といえるでしょう。
特別な知識や技術、資格がなくても、多くの場合問題なく働けます。最初は未経験でも、働き出してから知識や技術を学べるので、他の職業から転職した人や子育てが一段落した人でも働きやすいでしょう。
社員登用制度を設けている企業もあるので、無資格・未経験であっても努力次第でキャリアアップできます。最初はアルバイトから始めて、社員を目指してもよいでしょう。「スキルも学歴もないけど、正社員で働きたい」という場合は、組立作業のアルバイトからスタートするというのも選択肢の一つです。
作業自体は比較的簡単
組立の仕事には、基本的に難しい作業はありません。一人の作業員が担当するのは一つの工程だけなので、覚える内容もそれほど多くはないでしょう。接客や営業のようにお客を相手にするわけではないので、クレームなどのイレギュラーな対応に頭を悩ませずに済みます。
ほとんどの作業はマニュアル化されており、新人であってもベテランであっても一定の品質で仕上げられるようになっています。単純作業の繰り返しで飽きるという人もいますが、作業自体は簡単なことが多いので、慣れると楽だと感じる人も多いようです。
業種によっては稼げる
組立の仕事は、好条件での求人が多いのも特徴的です。組立作業は人によって合う、合わないが分かれる傾向にあり、人の入れ替わりが多い仕事でもあります。そのため人材不足になりがちなので、多くの企業が好条件で求人を出しているのです。
規模の大きな工場を持つ大手のメーカーであれば、福利厚生も充実しています。さまざまな祝い金や慰労金があったり、寮や社員食堂を完備しているところもあったりするので、条件に合う求人を探してみましょう。
24時間稼働している工場の場合なら、深夜手当の付く夜勤で働けば、日勤で同じ時間働くよりも高収入を得られます。
組立作業に向いている人の特徴
組立作業に向いている人の特徴は以下の通りです。
- 黙々と作業できる人
- 体力に自信のある人
- 集中力のある人
具体的に見ていきましょう。
黙々と作業できる人
組立作業は、自分が担当する作業をコツコツ進められる人に向いています。手先の器用さや作業の正確さ、効率の良さなども求められる要素の一つですが、これらは慣れと経験によって、ある程度なんとかなるものです。
それよりも与えられた仕事に対して、一人で黙々と取り組み作業を続けられることの方が重要視されます。逆に、人とコミュニケーションを取りながら作業したい人や、飽きっぽい人には組立の仕事は向きません。
小さな部品を扱うこともあるので、細かい作業が好きな人にも組立作業が向いています。プラモデルの組み立てや家具のDIYが好きという人なら、組立作業も楽しめるのではないでしょうか。
ただし、一人で行う作業が基本ではありますが、他の部署との連携も必要です。組立作業をするにあたり、ある程度のコミュニケーション能力も求められます。
体力に自信のある人
組立作業をする場合、基本的に勤務中は立ちっぱなしです。勤務場所によっては、重い荷物や部品を扱うこともあるため、体力は必要でしょう。身体への負担が大きい作業もあるので、身体が丈夫ではない人や体力に自信がない人は組立の仕事に向きません。
組立の仕事は、デスクワークよりも手や体を動かして働く方が好きだという人にもおすすめです。体を動かすのが好きで、長時間立って作業したり重いものを持ち運んだりできる体力がある人に向いています。
集中力のある人
組立は、決まった作業を繰り返し続けるルーチンワークが基本なので、飽きっぽい人には向いていません。また、マニュアル通りに作業できない大雑把な人にも不向きでしょう。自己判断で「これくらいの違いならいいか」とやり過ごしてしまうと、あとで大きなミスややり直しにつながる恐れがあります。
予想外の事故につながる可能性もあるので、常に集中して作業に臨まなくてはいけません。集中力をキープしながらも自分なりのやり方を見つけ、作業を効率化できる人に向いている仕事です。
まとめ
工場の組立作業は、単純作業の繰り返しや職場の環境、人間関係によって、「仕事がきつい」と感じることもあるでしょう。
その一方で、資格や経験がなくてもできる仕事であり、努力次第でキャリアアップもできる魅力的な仕事でもあります。組立作業に向いている人にとっては、楽しくてやりがいのある仕事です。
これから組立の仕事に挑戦したいと考えているのであれば、今回紹介した、組立作業に向いている人の特徴をチェックして求人への応募を健闘してくださいね。
