工場の仕事の探し方|工場勤務の求人の四つの探し方とメリット・デメリット
日本のものづくりを支える現場としての工場では、さまざまな仕事が行われてます。ここでは工場での仕事を探している人がミスマッチを避け、自分にぴったり合った職種を見つける方法について説明します。この記事を読めば、「求人情報サイト・情報誌」「ハローワーク」「就職・転職エージェント」「派遣会社」の特徴やメリット、デメリットが分かるでしょう。
工場の仕事の探し方
工場勤務の求人の探し方として、以下の四つの方法があります。
- 求人情報サイト・情報誌
- ハローワーク
- 就職・転職エージェント
- 派遣会社
一口に工場勤務といっても職種や契約形態はさまざまです。
工場には大きく分けて「製造ライン」「部品供給」「ライン管理」の3種類があります。また製造ラインには「組み立て」「加工」「検査」「仕分け」が含まれ、部品供給には重い部品を運ぶ際にフォークリフトを運転する職種もあります。契約形態も正社員として雇用契約を結ぶ場合だけでなく、アルバイトやパート、派遣社員などいろいろです。
自分がどんな職種、契約形態を望んでいるのかによって、最適な求人の探し方も変わってきます。以下では、それぞれの特徴、メリットやデメリットについて紹介します。
求人情報サイト・情報誌
求人情報サイトや情報誌には企業からの求人情報が掲載されており、求職者はその中から自分の希望条件に合った求人を探すことができます。紙媒体の情報誌には無料で受け取れるものと、有料のものがありますが、求人情報サイトはネット環境さえあれば、パソコンだけでなくスマートフォンでも簡単にアクセスでき、常に最新の求人情報をチェックできるのが強みです。多くの場合、会員登録しておけば、新着情報があった場合にすぐに通知してくれます。
工場勤務を希望している場合、登録されている求人情報の中から自分の希望職種や業種、契約形態を検索します。その中から希望条件にかなっているものが見つかれば、Web上で応募しましょう。その後、企業によっては書類選考があり、メールや電話で面接の日程を調整し、選考が進められます。
メリット
求人情報サイトのメリットはスマートフォンを使っていつでもどこでも求人情報をチェックできる点です。また検索機能を使うことで自分の希望条件に合う情報をすぐに見つけられます。
また、正社員に限らず、アルバイトやパートなど幅広い雇用形態の中から探せるのも求人情報サイトや情報誌のメリットでしょう。各求人サイト、情報誌にはそれぞれの特徴、強みなどがあります。例えば、特定の業種についての情報を多く掲載していたり、正社員としての雇用を積極的に取り上げていたりする、などです。自分の求人条件と合ったサイトや情報誌を見つけることが、希望する求人への近道といえるかもしれません。
デメリット
求人情報サイトや求人情報誌のデメリットは業種や職種のミスマッチが起こりやすい点です。掲載されている情報は幅広いものの、1件1件について詳細な点まで説明されているわけではありません。企業からの一方的な発信であるため、その職種や業種について求職者目線で書かれていない場合もあります。そのため、求人情報で見たときは自分に合うと感じても実際に面接をしてみると「思っていたのと違う」ことにもなりかねません。
こうした事態を避けるためには、後述する就職・転職エージェントを活用するのも一つの方法です。ただ、サイトによってはキャリアアドバイザーに相談可能なものもあるため、初めて工場勤務の仕事を探す人は活用してみるとよいかもしれません。
ハローワーク
ハローワークとは、厚生労働省が全国500カ所以上に設置する公共職業安定所のことです。ハローワークの特徴は国が運営していること、また正社員や契約社員だけでなく、パートやアルバイト、派遣社員などさまざまな雇用形態の求人情報をまとめて閲覧可能である点です。
居住地を管轄するハローワークを探したら、初回利用は窓口で求人申し込みを行います。登録が完了するとハローワークカードが発行され、詳細な求人情報を検索できるようになります。ハローワークに設置されている端末や自宅のパソコン、スマートフォンで求人を探し、応募したい求人が見つかったら窓口で紹介状を発行してもらいます。応募書類と紹介状を企業に送付し、面接日程を調整し、採用面接を取り決めます。ハローワークでは履歴書の書き方や面接の受け方のサポートをしてくれるため、事前にしっかりと準備をして採用手続きに進みましょう。
メリット
ハローワークを利用するメリットは職探しのきめ細やかなサポートを受けられる点です。例えば、検索した求人情報についてさらに窓口で専門職員のアドバイスを受けられます。求人サイトや求人情報誌であれば、掲載されている情報に基づいて判断するしかありませんが、ハローワークでは窓口の職員が企業に不明点について尋ねてくれることもあります。
また、自分のキャリアパスや特性を知るための自己分析のサポートも充実しています。さらに具体的にどのように応募書類を書けばよいのか、面接試験ではどのような質問がされ、それに対しどう答えたらよいのか、などのサポートをマンツーマンでしてくれます。
加えてハローワークでは「ハロートレーニング」という公的職業訓練プログラムも実施されています。工場勤務を希望する人が身に付けておいたほうがよい技術に関する訓練や研修を受けられます。
デメリット
ハローワークのデメリットは日中仕事をしている人は利用しづらい点です。基本的にハローワークは平日午前8時30分から午後5時15分のみ開庁しており、夜間や休日は利用できません。
また、インターネットで検索する求人サイトのように写真を多く掲載していないため、イメージが湧きづらい点もデメリットの一つでしょう。そのため、掲載されている情報だけをもとにしているといわゆる「ブラック企業」に当たってしまう可能性がありますし、ミスマッチが生じるリスクもあります。不明点はそのままにせず、窓口職員に直接確認してもらうなどして足りない情報を積極的に補うようにしましょう。
就職・転職エージェント
就職・転職エージェントとは、転職や就職を希望している人と企業の間で求職活動をサポートしてくれるサービスのことです。就職・転職エージェントには企業から募集人材やスキル、人物像、ノウハウ、給与条件などの情報が提供されています。一方で、求職者は自分の希望条件を登録しておくことで、就職・転職エージェントによって双方のニーズが考慮され、最適なマッチングを支援してくれるのです。
求職者が就職・転職エージェントに申し込むと、キャリアアドバイザーによる面談が行われます。ヒアリングを通じて、求職者の方向性が明らかになれば、それに基づきぴったりの業種や職種を提案してくれます。その後、面接日程などが調整され、最終的に内定・入社までワンストップでサポートしてくれます。
多くのエージェントがありますが、工場勤務に強いかどうかが鍵になります。また、扱っている求人情報の件数も多ければ多いほど選択肢が広がります。
メリット
就職・転職エージェントのメリットは求職者一人一人に対するきめ細やかなサポートでしょう。就職・転職エージェントを利用する際はまず個別の面接が行われます。その面接を通じて、求職者は自分のキャリアの棚卸しを行い、今後のキャリアパスについて明確な方向性を見出せます。また、就職・転職サポートのプロによるヒアリングやアドバイスにより、自分でも気づかなかったような強みや弱みにも気づかされるため、ミスマッチが起こる確率は低いといえます。
また、求人情報サイトや求人情報誌とは異なり、就職・転職エージェントが保有している求人情報のほとんどは非公開です。他ではなかなか見つけられない情報に出会えるのも就職・転職エージェントを利用するメリットといえるでしょう。
デメリット
就職・転職エージェントのデメリットは求職活動に時間がかかるという点です。求人情報サイトや求人情報誌であれば、自分が気に入った求人情報を見つければ、すぐにWeb上で面接を申し込めますが、就職・転職エージェントの場合は担当のキャリアアドバイザーと面談を行う必要があります。
また、求人情報の多くは非公開のため、自分のペースで探すことが難しく、その都度キャリアアドバイザーと連絡しながら進めなければなりません。きめ細やかなサポートがなされる一方、手間がかかって煩わしいと感じる人もいるかもしれません。
そのため、今後のキャリアパスをじっくり考えるよりもまず仕事を見つけることを重視する人は就職・転職エージェントは避けたほうがよいかもしれません。
派遣会社
派遣会社とは「労働者派遣法」によって定められた事業で、人材派遣会社を指します。派遣人材は派遣会社と雇用契約を結び給与を受け取りますが、勤務形態や業務内容は派遣先企業に従います。
派遣会社を利用する場合、登録が必要です。Webサイトで仮登録し、実際に派遣会社に足を運んで登録会で本登録するのが一般的です。派遣登録会に参加する際は本人確認書類を忘れないようにしましょう。そこで自分のスキルや経験、希望求人などについて入力したらコーディネーターとの面談があります。コーディネーターに紹介された求人情報の中に気に入ったものがあればエントリーします。その後、派遣会社による社内選考へと進み、最終段階として派遣先企業と「顔合わせ」がなされます。
派遣会社は大手ばかりではなく、工場勤務など技術系の業種に強い派遣会社を選ぶようにすると選択の幅が広がります。
メリット
派遣会社を利用して派遣人材として雇用されるメリットはライフスタイルに合わせた勤務形態が選べる点です。正社員として雇用されれば安定しているものの、プライベートや家族との時間がどうしても少なくなります。場合によっては急な残業や休日出勤にも応じなければならないでしょう。この点、派遣社員であれば、プライベートと仕事の両方を充実させることが可能です。
また、派遣社員として工場で勤務できれば、パートやアルバイトよりも時給が高めです。法律で「同一労働同一賃金」が定められているため、勤務時間数によっては正社員よりも給与が高くなることがあり、工場で働いて短期間でしっかり収入を得たい人にはおすすめです。
さらに派遣社員は派遣会社と雇用契約を締結するため、休職中だけでなく、仕事が見つかって実際に工場で働き始めた後もサポートを受けられます。万が一派遣先企業とトラブルが発生したときにも安心です。
デメリット
派遣会社を利用する最大のデメリットは求人が派遣社員に限られることです。正社員や契約社員、アルバイトやパートなど幅広い雇用形態から選びたい人には向いてないでしょう。
また、正社員と違って派遣社員はどうしても雇用が不安定です。一般的に3カ月や6カ月などの契約期間ごとに契約更新が繰り返され、契約終了になるリスクもあります。無事に契約更新を続けることができても、派遣期間には制限があり、3年を超えて同じ勤務先で働き続けることはできません。
さらに派遣社員として工場勤務する場合、派遣先企業から正社員との待遇の違いを受けることもあります。裁量の大きな仕事は正社員に任される傾向があり、派遣社員は業務範囲が限定的な仕事しかできないケースもあり、やりがいを感じにくい可能性もあります。
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また、最長6カ月の派遣期間を終えた派遣スタッフを直接雇用へ移行する紹介予定派遣サービスも行っています。これにより、求職者はミスマッチを回避することでき、派遣先企業も人材育成のコスト削減が可能です。
さらにワールドインテックでは、ものづくりに携わる人材が必要な専門的技能を身に付けられるよう教育体系も整えており、工場勤務希望者を万全の体制でサポートしています。
まとめ
工場勤務を考えている人が自分のニーズにかなった職を見つけるには「求人情報サイト・求人情報誌」「ハローワーク」「就職・転職エージェント」「派遣会社」の四つがあり、それぞれにメリット、デメリットがあります。それらをよく踏まえ、最適なサービスを活用するようおすすめします。