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フォークリフトの免許は不要?必要な資格と取得方法

目次

フォークリフトを操縦できると、仕事の幅がぐんと広がります。

これからフォークリフトを扱えるようになりたいと考えている人もいるのではないでしょうか。


そこで気になるのが、フォークリフトの免許です。フォークリフトの操作に免許は必要なのでしょうか。

結論からいえば、操縦に免許が必要なフォークリフトもあれば、免許不要で操縦できるフォークリフトもあります。


この記事では、フォークリフトの運転に必要な免許についてまとめました。

フォークリフトの運転免許の種類や運転免許が不要なケースについても解説しているので参考にしてください。


フォークリフトの運転免許の種類


仕事でフォークリフトを操作するには免許が必要です。

普通自動車運転免許があってもフォークリフトは操作できないので注意しましょう。


フォークリフトを操縦するために必要な資格は以下の通りです。


  •   フォークリフト運転技能講習を受ける
  •   フォークリフト運転業務に関わる特別教育を受ける


それぞれの資格について詳しく見ていきましょう。


フォークリフト運転技能講習を受ける

最大荷重1トン以上のフォークリフトを扱う場合は、フォークリフト運転技能講習を受講する必要があります。

フォークリフト運転技能講習は、都道府県の労働局長が登録した教育機関で受けられます。

18歳以上であれば、フォークリフト運転技能講習を受講可能です。


費用や講習時間は、取得している免許やフォークリフトの実務経験によって変わります。

免許や実務経験がない場合で、費用は約4万円、講習時間は35時間となっており、5日程度で資格を取得できます。


合格率は98%以上と高く、講習さえしっかり受講しておけば問題なく資格を取得できるでしょう。


フォークリフト運転業務に係る特別教育を受ける

最大荷重1トン未満のフォークリフトであれば、「フォークリフトの運転の業務に係る特別教育」を受けることで操縦できるようになります。


受講資格は特になく、学科と実技で指定科目の教育を受けることで修了証が発行されます。


フォークリフトの運転免許が不要なケース


ローリフトを扱う場合は、講習を受ける必要がなく、運転免許がなくても操作できます。

ローリフトとは、電動パレットトラックのことです。


最大2トンの荷物であれば、ローリフトで運搬できます。

ハンドリフトでは乗り越えられない段差や勾配でも、ローリフトならスムーズに進めます。

免許がなくても操作できることに加え操作性も良いので、誰でも簡単に操作できる点もメリットとして挙げられるでしょう。

ハンドリフトに比べて労力が少なくて済むので、作業効率も上がります。


デメリットは車両の価格が高いことです。安いものでもハンドリフトの4~5倍程度の価格になります。

ローリフトにはオール電動式と走行のみ電動式の半電動式がありますが、どちらも使用前に充電しなくてはなりません。

充電されているか確認する手間はかかります。


フォークリフトで公道を走るときに必要な免許


フォークリフトを公道で走行する場合は、特殊自動車免許が必要です。

フォークリフトの種類別に、公道を走行するときに必要な免許を確認しておきましょう。


  •   大型特殊自動車
  •   小型特殊自動車(新小特)
  •   小型特殊自動車(小特)


大型特殊自動車

大型特殊自動車は、全長12m以下、全幅2.5m以下、全高3.8m以下の特殊車両です。

ホイールローダー・クレーン車・ブルドーザーなどが大型特殊自動車に該当します。

大型特殊自動車は、大型特殊自動車免許がなければ公道を走行できません。


大型特殊自動車免許の取得条件は以下の通りです。


  • 満18歳以上であること
  • 視力は両眼0.7以上、片眼0.3以上あること。片眼の視力が0.3に満たない場合は、他眼の視野が150度以上で、視力が0.7以上であること
  • 聴力、学力、色彩識別、運動能力が基準以上であること(眼鏡や補聴器などの使用も可)


大型特殊免許を取得するには、教習所で取得する以外に、管轄する運転免許試験センターで免許試験を受ける「一発試験」や、短期間で日程を絞って取得する「合宿免許」を利用する方法もあります。


【費用と取得期間】



費用

免許取得までの期間

教習所

7~13万円

(普通自動車免許保持者の場合)

約3カ月

一発試験

受験料2,600円

試験車使用料1,450円

免許証交付料2,050円

最短1日

合宿

7~10万円

最短4日



小型特殊自動車(新小特)

小型特殊自動車は、「小特」と「新小特」に分類できます。

新小特の車両条件は以下の通りです。


  • 全長4.7m以下
  • 全幅1.7m以下
  • 全高2.8m以下


小特よりも全高の高い車両を扱うため、新小特は大型特殊免許がなければ公道を走行できません。

免許の取得条件や取得方法については、前述した“大型特殊自動車”の項目を参考にしてください。


小型特殊自動車(小特)

小特の車両条件は以下の通りです。


  • 全長4.7m以下
  • 全幅1.7m以下
  • 全高はヘッドガード高が2.8m以下、ヘッドガードを除いた部分は2.0m以下


車両の全長と全幅は新小特と同じですが、全高に違いがあります。


小特で公道を走行するには、大型特殊免許あるいは小型特殊免許が必要です。

大型特殊免許については、大型特殊自動車の走行に必要な免許として紹介した通りなので、ここでは小型特殊免許の取得条件や取得方法を見ていきましょう。


小型特殊免許の取得条件は以下の通りです。

  • 16歳以上であること
  • 視力は両眼0.5以上あること。片眼0.5未満の場合は他眼の視力が0.7以上であること
  • 視野が150度以上であること
  • 聴力、学力、色彩識別、運動能力が基準以上であること


【費用と取得期間】

費用

免許取得までにかかる期間

受験料:1,500円

免許交付料:2,050円

最短1日


小型特殊免許は、適性検査と学科検査を受け、指定の講習を受講することで免許が交付されます。

仮免許を取得しなくてもよいので普通自動車免許よりハードルは低いですが、普通自動車免許があれば小型特殊自動車を運転できます。


フォークリフトの種類


フォークリフトは、その特性によってさまざまな種類があります。

ここでは、5種類のフォークリフトについてまとめました。


  •   カウンターバランスフォークリフト
  •   リーチフォークリフト
  •   サイドフォークリフト
  •   マルチディレクショナルフォークリフト
  •   ウォーキーフォークリフト


それぞれの特徴と、メリット・デメリットを確認しましょう。


カウンターバランスフォークリフト

カウンターバランスフォークリフトは、フォークが前方に付いているのが特徴です。

フォークの重さで車体のバランスが崩れないように、車体の後方に重りを置いてバランスを取っています。

メリットは、車体に安定感があることと、走行速度やフォークの動作が速いことです。

デメリットは、車体が大きいために狭いところでの作業がしにくいことでしょう。


リーチフォークリフト

リーチフォークリフトは、操縦者が立って操作するフォークリフトで、フォークを前後に動かして移動します。

小回りが利くので、狭いところでの作業に向いています。

カウンターバランスフォークリフトに比べると安定感が悪く、バランスを崩しやすい点はデメリットとして挙げられます。

安定性が悪いため、傾斜のある場所での作業にも向いていません。


サイドフォークリフト

サイドフォークリフトは、車体の横にフォークが付いています。

鋼材・木材・アルミサッシ・カーペットなど、長い資材の運搬に向いているフォークリフトです。

荷台が広いので、長尺物を乗せてもぐらつくことなく安全に運べます。

車体幅の広さがあれば通れるので、保管効率が良く、通路も有効に使えます。


マルチディレクショナルフォークリフト

マルチディレクショナル式フォークリフトは、前後だけではなく、左右にも移動できます。

ディレクショナルとは英語で「方向性」という意味があり、多方向に移動できることから「マルチディレクショナル」と名付けられました。

切り返し運転の必要がないので、狭い倉庫でも操縦できる点がメリットといえるでしょう。


ウォーキーフォークリフト

ウォーキーフォークリフトは、操縦者が歩きながら操作するフォークリフトです。

車体がコンパクトなので、エレベーターに乗せて移動できます。

狭い場所での作業や短い移動の積み下ろし、ピッキング作業などに向いています。


6種類のフォークリフトの中でもっとも小回りが利くのがウォーキーフォークリフトです。

作業するときに車両から乗り降りする必要がない分、作業スピードが上がります。


まとめ


フォークリフトは、種類によって受講する講習や必要な免許が変わります。

また同じ種類のフォークフォークリフトであっても倉庫で荷物の運搬をするのと、公道を走行するのでは必要な免許が違うことも覚えておきましょう。


中にはローリフトのように、免許不要で操縦できるタイプのフォークリフトもあります。

今回紹介した免許の種類や取得方法を参考に、自分に必要な免許を取得してくださいね。







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