【製造業・事務職】志望動機の例文や書き方|未経験・転職の状況別に紹介
製造業の事務職を志望する場合、その業務内容と自身のスキルを結び付け、どのように企業に貢献できるかを伝えることが重要です。スキルの棚卸しと企業研究をして仕事内容を把握し、両者をマッチさせていきましょう。本記事では製造業・事務職の志望動機の内容や例文を、経験者・未経験者などのケースに分けて紹介します。それぞれのケースでのポイントを押さえれば、採用担当者に響く志望動機を伝えられるようになります。
製造業・事務職の志望動機例
製造業・事務職の志望動機例を、下記の二つのケース別に紹介します。
- 未経験・新卒
- 転職・中途採用
未経験・新卒の場合、事務業務の内容を把握し、自分が現在持っているスキルをどう生かしていくかを伝えることが肝要です。また、転職・中途採用では即戦力としてのスキルが求められることが多いので、これまでの実績を生かしてどのように貢献できるかを伝えましょう。
それぞれのケースにおける、志望動機の具体例を紹介します。なお、本記事内では「御社」という言葉で統一していますが、履歴書などの書面の場合は貴社に置き換えてください。面接のように会話の場合は、御社を使います。
未経験・新卒
未経験・新卒の場合は、これまでのアルバイトや仕事で築いてきたスキルを事務職に生かしたい旨を伝えます。なぜ事務職に就きたいと考えたのか、具体的なエピソードを交えることがポイントです。
- 前職(アルバイト)で身に付けたExcelやWordの技術を最大限生かせるから
- 前職(アルバイト)で事務仕事を手伝い、何事にも丁寧に取り組むという自分の性格に合っていると感じたから
- コミュニケーション能力を生かし、お客さまや他の社員の方がスムーズに行動ができるようサポートしたいから
- 御社(貴社)で製造している製品を実際に使ったことがあり、携わりたいと考えたから
新卒であればアルバイトの他にもサークルや部活動での経験を交えて、志望動機を考えてもよいでしょう。また未経験からの応募の場合は事務職における今後のキャリア志望を盛り込むと、事務職を選んだ理由が伝わりやすくなります。
転職・中途採用
転職・中途採用の場合は、過去の実績や即戦力となれるスキルがあることを交えつつ、志望動機を伝えます。
- 月間売り上げの報告書を改善したところ上司から評価された。他の資料の改善も依頼された経験を生かし、御社でも社員の方のサポートをしていきたい
- Excelのマクロを使って自動で資料を作成できるようにしたところ、業務時間を1時間短縮できた経験があり、業務効率改善の面で貢献したい
- TOEICスコア800点を獲得しているスキルを生かし、海外展開をしている御社にて取引先とのやりとりなどをサポートしたい
- 電話対応が評価され、他の事務職員を指導する立場になった。御社でもお客さまとの円滑なやりとりにおいて貢献したい
上司や他の社員のような第三者から評価されたことを具体的に書くと、スキルが伝わりやすくなります。また、実績はなるべく数字を使ってアピールすることを意識してみましょう。
志望動機に必要な内容
面接や履歴書などの志望動機に入れるべき内容は、下記の3点です。
- その業界・会社を選んだ理由
- 自分のスキル・実績
- 就職したらどのようなことがしたいか
なぜあなたがその会社を選んだのか、どんなスキルを持っていて、どのように貢献できるかを伝えます。採用担当者は職歴の次に志望動機を重視しているというアンケート結果もありますので、決して使い回さずに1社1社丁寧に考えましょう。具体的な表現のポイントや伝えるとかえって印象が悪くなるケースを、下記項目でそれぞれ紹介します。
その業界・会社を選んだ理由
製造業に携わっている企業は全国に66万社以上あります。それだけの数の中からその会社を選んだ理由を志望動機に盛り込みます。企業側も応募者が自社を選んだ理由を知り、自社で働くモチベーションが不足していないかを確認しています。ポイントは、その業界や企業に魅力を感じた理由を志望動機の一番初めに簡潔に伝えることです。また、その直後には根拠を示しましょう。
その業界や会社を選んだ理由としてよく挙げられる「御社の理念に共感しました」という文言は、本当に共感した場合にだけ使わないとマイナスな印象を与えてしまいます。理念のどこの部分に共感したのか、なぜ共感したのか根拠を持って伝えられなければ、使わないほうが無難です。
自分のスキル・実績
経験者であれば過去の実績をなるべく数字を使用して伝え、未経験者はこれまでに培ったスキルを棚卸ししてどのように貢献していきたいかを述べます。「私は御社で十分に力を発揮できる」ということを、根拠をもって伝えることがポイントです。
単純に「前職の経験が生かせるから」というのは、動機として弱いです。他の志望者も自分のスキルを生かすために応募しているので、どのように生かせるのか具体的に述べましょう。そのためには企業研究をして、企業の仕事を深く知ることが必要です。事務職の具体的な仕事内容は出てこないかもしれませんが、企業の事業展開の様子を知るのも一つのポイントです。例えば、企業が海外展開をしているのであれば外国企業とのやりとりがあることが想像できます。また、全国展開をしている企業であれば各地の支社と連絡を取っているでしょうから、横のつながりをサポートすることをも考えられるでしょう。
就職したらどのようなことがしたいか
上記のスキルや実績のアピールとも関係しますが、入社後に貢献したいことを具体的に述べます。ポイントは、未経験であっても自分のスキルや実績を根拠として、想定できる仕事内容に触れながら伝えることです。
したがって、「社会貢献をしたい」や「みんなの役に立ちたい」「自分を成長させたい」のような漠然とした内容は避けましょう。すべての企業は何らかの社会貢献をしているので、具体的ではありません。また成長したいから、できることを増やしたいからといった理由も自分本位であり、企業のことを考えられていないので印象が悪くなります。
製造業・事務職の志望動機例文
ここからは、下記の三つのパターンに分けて具体的な志望動機の例文を紹介します。
- 未経験・新卒
- 転職(同業種への場合)
- 転職(異業種への場合)
例とともに、ケース別のポイントも解説しますので参考にしてください。
未経験・新卒
【例文】御社の「年齢や立場に関係なく、一つのチームとなる」という社風に魅力を感じました。アルバイト先のカフェでその街の名物になるようなメニューを考え、商店街を盛り上げようというコンテストに参加し、店長や新人など経歴に関係なくアイデアを出してメニューを作ったことがあります。御社でもチームの一員となって、製品作りのサポートをしたいと考えています。またカフェでホール担当として幅広い年齢層の方と接していたことを生かし、さまざまなお客さまの窓口として、御社に貢献できると考えています。
未経験や新卒の方は、過去の経験をどう志望動機とつなげるかがポイントです。今回は、アルバイト先での経験を踏まえ、社風に引かれた理由と貢献内容を述べています。事務職は電話対応や来客応対など、お客さまと接する機会も多いです。また、他の社員と協力して仕事をするため、コミュニケーション能力は十分にアピールポイントとなります。
転職(同業種への場合)
【例文】前職で担当していた製品の原材料仕入れ管理にて、入庫・検品業務を効率化した経験を生かし、より多岐にわたって製品を製造している御社でスキルの幅を広げたいと考えております。御社では多品種少量生産を行っており、原材料も数多くの種類を取り扱っていると伺いました。前職で効率化に貢献した経験をもとに、御社でも多くの原材料を扱う中でミスのないチェック作業を実現することに貢献したいと考え、強く志望しております。
同業種の場合は、前職での業務内容を伝えた上で、転職先で実現したいことを述べましょう。例文のような事務仕事ではなくても、工場で使っている機械の管理や、営業職のアシスタントなど製造業ならでは業務があるはずです。同業種だからこそ得られた経験を、志望する会社でも生かせることを伝えます。
転職(異業種への場合)
【例文】自転車製造に関わる仕事に携わりたく、御社を志望します。小さい頃から身近な物がどのように出来上がっていくのか興味があり、休みの日は図書館などで調べていました。サイクリングが趣味のため自転車は身近な存在であり、また御社が製造している部品に取り換えたところ、走りが非常にスムーズになり衝撃を受けた経験があります。前職の企画の仕事で培った、お客さまが抱えている課題を解決できる商品を開発するために工夫する力を生かし、御社でも業務の課題を解決することに貢献したいと考えています。未経験の業務ではありますが先輩方を積極的に見習い、一日でも早く御社に貢献できるよう努めてまいります。
異業種からの転職の場合は、なぜ製造業を志望するのかと前職のスキルをどう生かすかの2点が重要になってきます。他にも、転職した際には未経験の仕事について意欲的に吸収していく姿勢を見せることも必要です。
まとめ
製造業・事務職を志望する際、未経験者・新卒と転職・中途採用、どちらでも重要なのはなぜその業界・企業を志望したのかという理由と、自分のスキルでどのように貢献できるのかを根拠をもって述べることです。数ある製造業の会社の中で、その企業を選んだ理由をきちんとアピールできれば、採用担当者も「弊社で働きたい気持ちが十分にある」と判断してくれるはずです。本記事の例文を踏まえ、あなたに合った志望動機を伝えましょう。