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半導体業界の年収は高い?企業ランキングや将来性、就職するコツも解説

「半導体業界は給与が高い」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。実際のところ、技術者の平均年収は688万円と高水準です。しかし職種によって差があり、製造職は414万円と大きく異なります。

この記事では、半導体業界の将来性や年収ランキング、就職するためのコツ、年収アップの方法までデータを交えつつ解説します。業界に興味がある方は、最後までお読みください。

目次

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半導体業界の平均年収


半導体業界の給与水準は、職種によって大きな開きがあります。
たとえば、技術者の平均年収は688.2万円と高水準である一方、製造に携わる社員の平均年収は414万円となっています。
つまり、半導体業界全体の平均年収はおよそ550万円程度と推定されます。この平均年収は、日本の全産業の平均(約458万円)と比べてもかなり高い水準にあります。
 
参考:jobtag|半導体技術者
参考:jobtag|半導体製造者
参考:国税庁|民間給与実態統計調査

半導体業界の年収が高い理由


半導体業界の高い年収水準には、主に3つの要因があります。

  • 業界の景気が良い
  • 高い利益率を誇る
  • 優秀な人材を確保している

業界の景気が良い

コロナ禍では、リモートワークの広がりによってパソコンやタブレットなどの電子機器需要が急増し、半導体不足が話題となりました。2022年に生成AIが登場したことも半導体の需要を後押ししています。
 
また、米国の調査会社「Garther」によると、2023年の世界半導体売上高は前年度と比べて10.9%減少していますが、2024年は同16.8%増と大きく回復する見込みだと発表しています。
 
なお、業界の特徴として「シリコンサイクル」と呼ばれる3~4年周期の景気変動があります。これは工場建設に1年以上、製造にも材料の仕入れから数ヶ月を要す製造サイクルの長さが要因です。
 
参考:EE Times Japan|24年の世界半導体売上高は2桁成長、6240億ドルで過去最高を更新へ

高い利益率を誇る

高収入を支えるもう一つの要因が、優れた利益率です。製造業の平均的な営業利益率が4.6%ほどである一方、主要な半導体メーカーは20%を上回る利益率を達成しています。
 
例えば、レーザーテックは40.8%、アドバンテストは29.9%という驚異的な数字を記録しています(2023年3~6月時点)。
 
この利益率は、高い技術力に裏づけられています。良い製品であれば、高い金額を出してでも購入したいという人は一定数います。
 
ただし、技術力の高い製品を作るには、研究や開発に投資したり、技術を有している優秀な人材を確保したりする必要があります。つまり、利益率が高い=開発費を投資し、社員に回せるお金があるということです。
 
参考:パフェット・コード|レーザーテックの業績・財務
参考:パフェット・コード|アドバンテストの業績・財務

優秀な人材を確保している

半導体産業では、製品の設計から製造まで、高い専門技術・知識を有す人材が欠かせません。
 
半導体の設計や開発におけるプロセスなど、半導体に対する専門的な知識を持ち、組織のあらゆる階層で活躍できる人材を求める企業が増えています。近年は、半導体業界全体が人材育成に力を入れています。
 
高学歴を持っている人ほど企業からの信用度が高く、採用されるメリットはありますが、若手から人材育成を行っている企業もたくさんあります。
 
必ずしも高学歴でなければ半導体業界に就職できないというわけではないので、「学歴がないから」と不安になる必要はありません。

 

半導体業界の最新動向と将来性


それでは、半導体業界の現状はどのようになっているのでしょうか。 
日本と世界の現状を押さえつつ、今度の見通しについても詳しく説明します。

日本の現状

テレワークやデジタル化の急速な成長、生成AIの台頭により、電子機器やデジタルインフラの基幹部品となる半導体の需要も大きく拡大し、2023 年の日本市場は約 6 兆 5,637 億円(前年比+3.8%)となりました。今後も右肩上がりで成長していき、2025年には約 7 兆 5,088 億円を超えると予想されています。
 
参考:WSTS |2024年春季半導体市場予測について
 
また、参考として、半導体業界の売上高ランキング【国内】(2022〜2023年)を下記にまとめました。

順位

企業名

売上高(億円)

1

ルネサスエレクトロニクス

15,008

2

ソニーグループ※

13,014

3

キオクシアHD

12,821

4

東芝※

7,918

5

ローム

5,078

6

三菱電機※

2,815

7

サンケン電気

2,253

8

富士電機※

2,015

9

ソシオネクスト

1,927

10

メガチップス

707


※売上高は、ソニーグループ(イメージング&センシング・ソリューション事業)、東芝(デバイス&ストレージソリューション事業)、三菱電機(電子デバイス事業)、富士電機(半導体事業)の各事業における数値
 
2021〜2022年と比べると、1位だったキオクシアHDが3位に後退し、逆にルネサスエレクトロニクスが2位から首位に躍進しました。ソニーグループも3位から2位へと順位を上げています。

世界の現状

半導体業界を世界でみると、2023年の世界半導体市場規模は2022年比10.3%減の5150億9500万米ドル(約76.7兆円、約149円/ドルの場合)で、2019年以来4年ぶりのマイナス成長になる見込みです。
 
しかし、WSRS(世界半導体市場統計)によると、2024年には2023年比11.8%増に再拡大すると発表しています。
 
ロシアとウクライナによる戦争や世界的なインフレによって半導体業界は影響を受けましたが、電動化が進んでいる自動車や再生エネルギー関連用途、生成AIの需要向上が一部のロジック半導体需要を押し上げるだろうと予想されているからです。
 
それでは、半導体業界の売上高ランキング【海外】(2023年)を見ていきましょう。

順位

企業名

売上高(億円)

1

Intel

51,197

2

NVIDIA

49,161

3

Samsung Electronics

44,374

4

Qualcomm

30,913

5

Broadcom Limited

28,427

6

SK Hynix

23,680

7

Advanced Micro Devices(AMD)

22,408

8

Apple

18,635

9

Infineon Technologies

17,294

10

STMicroelectronics

17,286


注目すべきはNVIDIAの前年比133.6%増という急成長で、AIブームを背景にGPU需要が急増したことが要因です。
 
一方、Samsung(-33.8%)、SK Hynix(-30.6%)、Micron(-40.6%)が大幅な減収となり、メモリー市況の低迷が顕著でした。
 
【あわせて読みたい!】日本の半導体は今後復活の兆しが見えている!市場や主要各国の動向を徹底解説

主な半導体メーカーの年収ランキング


半導体メーカー売上ランキングTOP10を平均年収別にランキング別に紹介します。

【年収ランキングの算出方法】
※半導体業界 売上ランキングTOP10を比較(11位以下は含まない)
※金融庁EDINETの各社「有価証券報告書」で公表された「5 従業員の状況」内の「平均年間給与」を参照
※公開中の2024年データを使用

順位

会社名

平均年収(万円)

ソニーグループ

1,113

2

ソシオネクスト

921

3

ルネサスエレクトロニクス

889

4

ローム

879

5

メガチップス

873

6

三菱電機

830

7

富士電機

787

8

サンケン電気

705

9

キオクシアHD

データなし

10

東芝

データなし


半導体メーカー8社の平均年収は872.1万円と高水準です。
最高額のソニーグループ(1,113万円)と最低額のサンケン電気(705万円)では408万円もの差があります。
上位のソニー、ソシオネクスト、ルネサス、ロームはいずれも900万円前後の年収となっており、国内製造業の中でもトップクラスの待遇といえます。

 

半導体業界に就職するためのコツ

待遇の良い半導体業界に就職するためにはどうしたらいいのでしょうか。
 
以下では3つのポイントを解説します。
 

  • 資格を取得する
  • 必要なスキルを身に付ける
  • 未経験可の求人に応募する

資格を取得する

半導体業界は必須の資格がないため、未経験者でも参入することができます。ただし、関連資格を取得することで、専門知識と学習意欲をアピールでき、採用されやすくなります。
 
以下に、半導体業界でおすすめの資格をご紹介します。

資格名

概要

半導体製品製造技能士

半導体を扱い技能を証明する国家資格。製造や品質管理、営業、設備管理にも役立つ。

半導体技術者検定

作る側、使う側、両面の知識を評価する業界唯一の資格。

ディジタル技術検定

IT・制御システムの実務的知識を認定。プログラミングスキルも評価。

CAD利用技術者試験

2次元・3次元の設計スキルを証明。実務志向の資格。

機械保全技能検定

工場における設備保全の修理・メンテナンスの知識を証明する国家資格。


必要なスキルを身に付ける 

半導体業界で活躍するためには、技術力だけでなく、複数のスキルを総合的に身につける必要があります。
 
まず基本となるのは、半導体に関する専門知識です。これに加えて、技術の進化が速い業界についていけるよう、常に最新情報をキャッチアップして対応できる能力と、我慢強さが求められます。
 
また、技術に関する文献を読んだり、海外とやり取りしたりするためには「英語力」が欠かせません。グローバル化が進む半導体業界では、英語力が特に重視されます。
 
仕事には部署部門の垣根を越えたチームワークが必要です。そのため、さまざまな立場の関係者とスムーズに連携し、プロジェクトを円滑に進めるコミュニケーション能力が求められます。

未経験可の求人に応募する

半導体業界の求人には「業界未経験可」「職種未経験可」「業界/職種未経験可」の3つがあり、特に「業界未経験可」の求人が比較的多く見られます。
 
業界未経験可の求人に応募すれば、就職するチャンスが出てくるでしょう。
 
ただし、「未経験者可」の表記があっても、実際の採用においては企業によって求めるレベルが異なります。そのため、応募の際は過去に未経験者の採用実績がある企業を選ぶことが大切です。
 
また、未経験でも活かせる経験やスキル(例:コミュニケーション能力、語学力、関連資格など)を具体的にアピールできるよう、準備しておくことが採用につながるポイントとなります。

【あわせて読みたい!】未経験から半導体エンジニアになるには?年収や業界の将来性、おすすめの資格を解説
 

半導体業界で年収を上げる方法


ここからは半導体業界に就職してから年収をアップさせる方法を解説します。
 

  • 常に技術力を磨く
  • さまざまな分野の技術や知識を学ぶ
  • 語学力を身につける

常に技術力を磨く

半導体業界では、技術力が年収を大きく左右します。各企業による優秀な人材の獲得競争が激化しており、高い専門性を持つ人材ほど市場価値が上がります。
 
技術力向上には、半導体技術者検定などの資格取得や、学会・技術文献からの最新技術のキャッチアップが大切です。

さまざまな分野の技術や知識を学ぶ

半導体業界では、単一分野の専門知識だけでなく、多岐にわたる知識を持つ人材が重宝されます。
 
例えば、回路設計の専門家であっても、製造プロセスや材料特性の理解があれば、より実現性の高い設計が可能になります。
 
また、AI・IoT・自動運転など、半導体が使用される最先端分野の知識も、製品開発において強みとなるでしょう。
 
複数分野の知識を組み合わせることで、より付加価値の高い仕事が任されるようになり、結果として年収アップにつながります。

語学力を身につける

グローバルな業界である半導体分野では、英語力は必須のスキルとなっています。特に最新の技術トレンドや研究成果は、英語での発信が中心です。
 
TOEIC 600点以上を目安に、海外の文献を読み込めるレベルを目指しましょう。ビジネスシーンで通用するレベルを求めるなら700点以上は狙いたいところです。
 

まとめ

半導体業界は、高い年収と将来性を兼ね備えた魅力的な分野です。2024年以降もAI需要の拡大により、さらなる成長が期待されています。
未経験からでも、適切な教育体制のある企業を選べば、十分にキャリアを築くことが可能です。

ワールドインテックのFC事業部では、未経験でも活躍できる、充実した研修制度が整っています。半導体業界でお仕事をはじめたい方や、キャリアアップを考えている方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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