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フィールドエンジニアとは?年収や将来性、求められるスキルについて解説

フィールドエンジニアという職業をご存知でしょうか?

IT業界で重要な役割を果たすこの職種は、技術力とコミュニケーション能力を兼ね備えた、まさに現代のITスペシャリストと言えます。
 
本記事では、フィールドエンジニアの仕事内容や年収、必要なスキル、そして将来性について詳しく解説します。IT業界での活躍を目指す方や、キャリアアップを考えている方はぜひ参考にしてみてください。

目次

フィールドエンジニアとは



フィールドエンジニアとは、企業の製品やシステムが設置されている顧客の現場(フィールド)に赴き、製品の設置、修理、メンテナンス、トラブルシューティングなどを行うエンジニアのことです。
 
いわば、企業の顔として顧客と直接対面し、製品に関する様々なサポートを提供する役割を担っています。
 
主な仕事内容は、以下のとおりです。
 

  • 現場の環境調査と設計
  • ネットワーク機器の設置と配線
  • サーバーやクライアントPCの設定
  • セキュリティ対策の実施
  • 社員向けの使用方法説明

 
なお、フィールドエンジニアの仕事内容については、以下の記事もご参考ください。
関連記事:フィールドエンジニアとは? 仕事内容や向いている人の特徴、キャリアパスを解説


フィールドエンジニアの年収



フィールドエンジニアの年収は、経験や技術力、担当する業務の複雑さによって大きく変動します。厚生労働省によると、平均年収は684.9万円です。
 
ここでは、年代別の平均年収を見ていきましょう。
 
参考:厚生労働省「jobtag」|システムエンジニア(基盤システム)

【20代】平均年収

20代のフィールドエンジニアの平均年収は、20~24歳で373万円、25~29歳で511.69万円となっています。
 
例えば、22歳で新卒入社したフィールドエンジニアの場合、初任給は月給20万円程度からスタートすることが多いです。これに各種手当や賞与を加えると、年収は350万円前後になります。
 

【30代】平均年収

30代のフィールドエンジニアの平均年収は、30~34歳で627.71万円、35~39歳で747.1万円となっています。
 
30代になると、フィールドエンジニアとしての経験が豊富になり、より複雑な案件や大規模なプロジェクトを任されるようになります。また、チームリーダーや小規模なプロジェクトのマネージャーとしての役割を担う機会も増えてくるでしょう。
 

【40代】平均年収

40代のフィールドエンジニアの平均年収は、40~44歳で698.97万円、45~49歳で784.19万円です。
 
40代になると、フィールドエンジニアとしての豊富な経験と高度な専門知識を持つベテランとして認識されます。多くの場合、プロジェクトマネージャーや技術部門の管理職としての役割を担うようになり、それに伴って年収も上昇します。
 
また、特定の分野で高度な専門性を持つスペシャリストとして活躍する場合も、高い年収を得られる傾向です。
 

【50代】平均年収

50代のフィールドエンジニアの平均年収は、50~54歳で793.39歳、55~59歳で848.21万円となっています。
 
50代のフィールドエンジニアは、長年の経験と実績を積み重ねたベテランとして、技術部門の上級管理職や経営層に近い立場で活躍することが多いです。
 
また、特定の技術分野で卓越した専門性を持つ技術顧問としての役割を担うケースも増えます。こうした責任の重さと専門性の高さが、高い年収につながるのです。


フィールドエンジニアを目指すために必要なスキル



フィールドエンジニアを目指すために必要なスキルは、主に以下の3つです。
 

  • コミュニケーション能力
  • 臨機応変に対応する力
  • IT全般の知識とスキル

 

コミュニケーション能力

フィールドエンジニアは、クライアントやチームメンバーと効果的にコミュニケーションを取ることが求められます。

問題の説明や解決策の提案、進捗状況の報告など、明確で簡潔なコミュニケーションが重要です。
 
また、技術的な内容を非技術者にも分かりやすく伝える能力も必要です。
 

臨機応変に対応する力

現場では予期せぬ問題が発生することが多いため、臨機応変に対応する力が求められます。

問題解決のために迅速に判断し、柔軟に対応することができる能力が重要です。
 
また、新しい技術やツールに対しても柔軟に適応する姿勢が必要です。
 

IT全般の知識とスキル

フィールドエンジニアは、ハードウェアやソフトウェア、ネットワークなど、IT全般にわたる幅広い知識とスキルが求められます。

具体的には、システムのインストールや設定、トラブルシューティング、ネットワークの構築と管理などが含まれます。
 
最新の技術動向を常に把握し、自己学習を続けることも重要です。


フィールドエンジニアの将来性



結論から言うと、フィールドエンジニアの将来性は今後も高いといえます。
 
日本だけでなく、世界中でIT産業は今後もますます発展する見通しです。デジタルトランスフォーメーションやIoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)、クラウドコンピューティングなどの技術が進化し続けることで、企業や産業全体がITに依存する度合いが高まっています。
 
このような背景から、IT関連のインフラやシステムの構築・保守・運用を担うフィールドエンジニアの役割はますます重要になってきます。


フィールドエンジニアを目指すうえでおすすめの資格 



フィールドエンジニアを目指すうえでおすすめの資格は、以下の3つです。転職やキャリアチェンジを考えるにあたって役立ちます。
 

  • ITパスポート試験
  • 機械設計技術者試験
  • MCP資格(マイクロソフト認定資格)

 

ITパスポート試験

ITパスポート試験は、情報処理技術者試験の一つで、ITに関する基礎知識を証明する資格です。
 
この試験では、ITの基本概念、ネットワーク、セキュリティ、データベース、プロジェクトマネジメントなど幅広い分野の知識が問われます。フィールドエンジニアとしての基礎を固めるために有用です。

実施方式・実施時期

CBT方式により随時実施

合格率

51.7%(令和6年6月度)

参考:【ITパスポート試験】情報処理推進機構
情報処理技術者試験統計資料 令和6年6月度ITパスポート試験
 

機械設計技術者試験

機械設計技術者試験は、機械設計に関する知識と技術を証明する資格です。フィールドエンジニアとして、特にハードウェアの設置やメンテナンスに関わる場合、この資格は役立ちます。
 
試験内容には、機械要素、材料力学、製図、CADなどが含まれます。機械設計の知識を持つことで、より専門的な対応が可能になります。

実施方式・実施時期

1.2.3級試験を年一回(11月第三週の日曜日)、全国15会場(年度によって前後あり)で実施 ※令和6年7月現在

合格率

●1級:36.4

●2級:40.8

●3級:47.1

(令和5年11月実施)

参考:機械設計技術者試験|(一社)日本機械設計工業会
 

MCP資格(マイクロソフト認定資格)

MCP資格(マイクロソフト認定資格)は、マイクロソフト製品に関する専門知識を証明する資格です。特にWindows ServerやAzureなどのマイクロソフト製品を扱うフィールドエンジニアにとって、この資格は価値があります。
 
MCP資格を取得することで、マイクロソフト製品のインストール、設定、管理、トラブルシューティングのスキルを証明できます。

実施方式・実施時期

常時/ピアソンVUE公認テストセンターまたはオンライン

合格率

-

参考:マイクロソフト認定資格
 

まとめ



フィールドエンジニアは、IT業界で重要な役割を果たす職種です。主な業務は、顧客の現場で製品の設置、修理、メンテナンス、トラブルシューティングを行うことです。年収は経験や技術力により変動し、20代で300万円台後半から、50代で800万円前後まで上昇します。
 
必要なスキルは、コミュニケーション能力、臨機応変な対応力、IT全般の知識です。デジタル化の進展に伴い、フィールドエンジニアの需要は今後も高まると予想されます。これらのスキルを身につけることで、キャリアアップにもつなげられるでしょう。
 
ワールドインテックのテクノ事業では、フィールドエンジニアをはじめ、エンジニアに多くの選択肢を提供しています。未経験のポテンシャル人材からキャリアアップを目指すスペシャリストまで、レベルに合わせて成長できる環境を用意しています。
 
フィールドエンジニア職に関心のある方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。


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