サービスエンジニアとは?向いている人や必要なスキル 、気になる年収も紹介
サービスエンジニアは、主に企業が販売した機器の設置、メンテナンス、修理を行う仕事です。「ハード」と「ソフト」の両方の知識が必要とされるため、幅広いスキルを身につけられる魅力的な職業です。
本記事では、サービスエンジニアに向いている人の特徴や、身につけているとおすすめのスキルについて解説します。「なんとなく興味がある」「転職を考えている」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
サービスエンジニアとは
サービスエンジニアとは、機械製品の設置、保守、修理を行う専門職です。いわば、機械と人の架け橋となる存在です。
具体的には、以下のような業務を担当します。
- 設置・配線
- 保守・点検
- 修理
- 顧客対応
このように、サービスエンジニアは、幅広い知識と技術を駆使して、機械製品の円滑な稼働を支える重要な役割を担っています。
サービスエンジニアに向いている人の特徴
ここからは、サービスエンジニアに向いている人の主な特徴を5つ紹介していきます。
- コミュニケーション能力がある
- 製品に関する知識が豊富である
- 柔軟性が高い
- 粘り強い
- 迅速な判断ができる
コミュニケーション能力がある
サービスエンジニアの仕事において、コミュニケーション能力はなくてはならない重要なスキルの一つです。
なぜなら、サービスエンジニアは顧客と密接に関わる機会が多く、円滑な業務遂行には効果的なコミュニケーションが不可欠だからです。
具体的には、以下のような場面でコミュニケーション能力が求められます。
- 顧客のニーズを正確に把握するためのヒアリング
- 製品の使い方やメンテナンス方法の説明
- トラブル発生時の報連相
- 他のサービスエンジニアや営業担当者との協同作業
- プロジェクトチーム内での情報共有や意見交換 など
製品に関する知識が豊富である
サービスエンジニアにとって、豊富な製品知識はあった方が有利なのは間違いありません。
サービスエンジニアは、顧客先に出張して機械製品の設置、保守、修理を行う仕事です。そのため、担当する製品に関する知識がなければ、顧客のニーズを正確に把握したり、問題を解決したりすることができません。
具体的には、以下のような場面で製品知識が必要となります。
- 顧客からの問い合わせに対応する
- 故障の原因を調査する
- 修理を行う など
製品はアップデートなどを繰り返して日々更新されるものなので、いつトラブルが起きても対応できるように、勉強は欠かせません。メーカーが実施する研修や専門書などを活用して、知識を身につけておきましょう。
柔軟性が高い
サービスエンジニアの仕事は、状況によって様々な対応が求められるため、臨機応変に対応できる柔軟性が重要です。
具体的には、以下のような場面で柔軟性が求められます。
- 突発的なトラブルが発生したとき
- 顧客から要望を受けたとき
- 新しい技術が世に出たとき
- 勤務場所や勤務時間が変更になったとき など
サービスエンジニアにとって、柔軟性の高さは必須スキルと言えるでしょう。
粘り強い
サービスエンジニアにとって、粘り強さも必要不可欠な資質と言えます。常に課題や困難に直面し、解決策を見つけるために試行錯誤を繰り返す必要があるからです。
例えば、日々の業務においては以下のような粘り強さが求められます。
- 複雑な機械の取扱説明書を読み解き、理解を求められる
- 顧客の要望を正確に把握し、最適な解決策を見つけ出す
- 細部まで気を配り丁寧な作業を行うことで、故障を防いで、製品の寿命を延ばす
また、トラブル発生時にも以下のような粘り強さが求められます。
- 機械が故障した際に、原因を特定して迅速に修理する
- 故障した部品がすぐに調達できない場合や、修理に時間がかかる場合に代替案を検討する
- プレッシャーの中でも冷静さを失わず、的確に判断する
日頃から粘り強さを養うことで、より良いサービスを提供し、顧客満足度を高められるでしょう。
迅速な判断ができる
サービスエンジニアにとっては、迅速な判断も必須です。
サービスエンジニアが担当する機械製品の多くは、顧客の業務にとって重要な役割を担っています。そのため、機械にトラブルが発生すると、顧客の業務が止まってしまうおそれがあります。迅速な判断で解決策を講じなければ、顧客に大きな損失を与えかねません。
また、機械のトラブルによっては、二次被害が発生する可能性があります。例えば、工場の生産ラインで使用されている機械が故障した場合、生産が止まるだけでなく、製品に欠陥が発生したり、機械自体が損傷したりするかもしれません。迅速な判断で問題を解決することで、二次被害を防ぐことができます。
こういった理由もあり、顧客は迅速かつ的確に問題を解決してくれるサービスエンジニアを求めています。迅速な判断で問題を解決できれば、顧客からの信頼にも繋がるでしょう。
サービスエンジニアにおすすめのスキル
サービスエンジニアを目指すにあたって、おすすめのスキルを紹介します。
主に、以下の4つです。
- 自社製品に関する知識
- コミュニケーション力
- 問題解決力
- 英語力
自社製品に関する知識
サービスエンジニアは、顧客先に出張し、機械製品の設置、保守、修理を行う専門職です。そのため、担当する製品に関する知識がなければ、顧客のニーズを正確に把握したり、適切なサポートを提供したりすることができません。
具体的には、以下の知識が必要です。
- 製品の構造・機能
- 製品の仕様
- 製品のトラブルシューティング
- 製品のメンテナンス
サービスエンジニアにとって、自社製品に関する知識は必須です。このような知識は、社内研修やOJT、eラーニング、マニュアル、資格取得など、様々な方法で習得することができます。
コミュニケーション力
サービスエンジニアは顧客と直接やり取りすることが多いため、顧客との良好な関係を築いて円滑なコミュニケーションを図るために、高いコミュニケーション能力が求められます。
具体的には、以下のような場面でコミュニケーション能力が必要とされます。
- 顧客から要望や課題を受けたとき
- 顧客に問題を説明するとき
- 作業前に顧客に作業内容を説明するとき
- 作業の進捗状況や問題が発生した場合に報連相をするとき
- 顧客からクレームを受けたとき など
顧客から信頼されることで、サービスエンジニアとして長く活躍できるような人材となれるでしょう。
問題解決力
サービスエンジニアの主な業務は、顧客先で発生した機械のトラブルを解決することです。つまり、問題の発見、原因の特定、解決策の立案、実行という一連の問題解決プロセスを、日常的に繰り返すことになります。
機械のトラブルは、原因や症状が様々です。そのためサービスエンジニアは、幅広い知識と柔軟な思考力を持ち、どんな問題にも迅速かつ的確に対応できなければなりません。
また、問題を迅速かつ丁寧に解決することで、顧客の満足度を高めることができます。逆に、問題解決に時間がかかったり、顧客の意に沿わない解決策を提示したりすると、顧客満足度が低下して業務に支障をきたすおそれがあります。
英語力
サービスエンジニアにとって英語力は必須ではないものの、状況によっては重要となるスキルの一つです。
例えば、海外拠点への出張を伴うサービスエンジニアの仕事では、英語でのコミュニケーションが必須となります。顧客や現地スタッフとやり取りしたり、社内での報告書を作成したりするためです。
また、海外製製品を扱うサービスエンジニアは、製品のマニュアルや資料が英語で書かれている場合が多いため、英語力が必要です。故障時には、海外メーカーとのやり取りが発生するケースもあります。
近年では、グローバルチームでプロジェクトを進めることも増えています。このようなプロジェクトでは、英語でのコミュニケーションが必須となるでしょう。
サービスエンジニアの年収
厚生労働省「jobtag」によると、サービスエンジニアなどを含む基盤システムのエンジニアの平均年収は約660万円です。
国内の正社員の平均年収が458万円(出典:国税庁)なので、一般的なサラリーマンと比べて比較的高いといえるでしょう。
もちろん経験年数や企業規模にも左右されますが、逆に言えば経験を積んでキャリアアップを図れば、高い年収も見込めるといえます。
まとめ
サービスエンジニアは、技術的な専門知識と優れたコミュニケーション能力が求められる職業です。今回この記事では、サービスエンジニアに向いている人の特徴や求められるスキル、そして年収について解説してきました。
もし、サービスエンジニアの職に興味があれば、自分自身がこの職業に適しているかどうか、今一度考えてみてください。さらなる資格取得やスキルアップに挑戦して、サービスエンジニアとしてのキャリアを築いていくのも良いでしょう。
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