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バイオ研究職の平均年収|理系研究者の年収は低い?給与や待遇を解説

バイオテクノロジーの進歩は目覚ましく、医療や環境、食品など様々な分野で革新をもたらしています。そんな最先端の研究を担うバイオ研究職へ携わりたいと考える人もいると思いますが、そこで気になるのが給与面や待遇など実際の働き方についてでしょう。
 
本記事では、バイオ研究職の平均年収を年齢別に詳しく解説します。また、理系研究者の年収が低いといわれる背景や、給与・待遇を決める要素、さらには年収アップの方法まで幅広く探っていきます。

目次

【年齢別】バイオ研究職の平均年収



バイオ研究職とは、生物の持つ機能や性質を解明し、それを応用して新しい医薬品や食品、素材などを開発したり、病気の治療法を見つけたりする仕事です。
 
バイオ研究職の年収は、年齢や経験、専門性によって大きく異なります。厚生労働省によると、平均年収は740.2万円です。
 
ここでは、20代から50代までの各年代別の平均年収を詳しく見ていきましょう。ただし、これらの数値はあくまで平均であり、個人の能力や所属する組織、研究分野によって変動することをご留意ください。
 
参考:バイオテクノロジー研究者 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
 

【20代】平均年収

20代のバイオ研究職の平均年収は、20~24歳が370.87万円、25~29歳が504.91万円です。
 
20代の研究者は、基礎的な研究スキルの習得と専門知識の深化に励む時期です。この時期の年収は決して高くはありませんが、将来のキャリアアップに向けた重要な投資期間と捉えることができます。
 
また、大学や公的研究機関に所属する場合、初任給は民間企業よりもやや低めになる傾向がありますが、安定性や研究の自由度では優れている場合が多いです。
 

【30代】平均年収

30代のバイオ研究職の平均年収は、30~34歳が625.9万円、35~39歳が733.88万円です。
 
30代は研究者としての専門性が確立され始める重要な時期です。論文発表や特許取得など、目に見える成果を出すことで評価が上がり、年収アップにつながります。
 
また、この時期にマネジメントスキルを身につけることで、将来的により高い年収を目指すことができます。ただし、研究分野や所属組織によって年収の幅は大きく、バイオインフォマティクスなど、特に需要の高い分野では平均を大きく上回る年収を得られる可能性があります。
 

【40代】平均年収

40代のバイオ研究職の平均年収は、40~44歳が809.56万円、45~49歳が877.67万円です。
 
40代は研究者としての専門性と経験が高く評価される時期です。自身の研究成果だけでなく、若手研究者の育成や大型プロジェクトの統括など、より広範な責任を担うことで年収が上昇します。
 
また、産学連携プロジェクトのリーダーや政府の研究advisory boardのメンバーに選ばれるなど、外部での活動も評価の対象となり、年収に反映されることがあります。ただし、純粋な研究職として留まる場合、管理職に比べて年収の伸びが緩やかになる傾向もあります。
 

【50代】平均年収

50代のバイオ研究職の平均年収は、50~54歳が937.22万円、55~59歳が1001.75万円です。
 
50代は研究者としてのキャリアの集大成ともいえる時期です。長年の研究成果や、育成した後進の活躍、国際的な研究ネットワークの構築など、多面的な評価が年収に反映されます。
 
また、この年代では、研究職と経営職の両方の視点を持つ人材として、CTO(最高技術責任者)などの役職に就く機会も増えます。そういった場合、年収は大幅に上昇する可能性があります。ただし、全てのバイオ研究者がこのレベルの年収に達するわけではなく、研究分野の社会的ニーズや個人の実績によって大きな差が生じることを認識しておく必要があります。
 

理系研究者の平均年収は低いの?



研究者の平均年収について低いという声が上がることもありますが、バイオ研究者の平均年収は先述したように740.2万円です。
 
職種を考慮しない場合の平均年収は458万円となっているので、バイオ研究者の年収のほうが300万円ほど高いことになります。
 
このため、所属先やキャリアにもよりますが、理系研究者の年収が低いとは一概に言えないでしょう。
 
参考:賃金構造基本統計調査|厚生労働省


バイオ研究職の給与と待遇を決める要素



バイオ研究職の給与と待遇は、様々な要素によって決定されます。ここでは、主要な以下の4つの要素について詳しく見ていきましょう。
 

  • 最終学歴
  • 専攻分野
  • 研究実績
  • 語学力

 

最終学歴

最終学歴は給与に大きな影響を与えます。博士号(PhD)を持っている研究者は、修士号や学士号のみの研究者よりも高い給与を得ることが一般的です。
 
高い学歴は、専門知識や研究能力の証明となり、より高いポジションや責任を持つ役割に就くことができます。
 

専攻分野

バイオ研究の中でも、専攻分野によって給与が異なることがあります。例えば、バイオインフォマティクスやゲノム編集などの先端技術を扱う分野は、需要が高いため高い給与が期待できます。
 
一方で、基礎研究や教育に重きを置く分野では、給与が比較的低いこともあります。
 

研究実績

研究実績は、給与と待遇に直接的な影響を与えます。高いインパクトファクターのあるジャーナルに論文を発表したり、特許を取得したりすることで、研究者としての評価が高まり、給与も上昇します。
 
また、研究費の獲得やプロジェクトのリーダーシップ経験も重要な要素です。
 

語学力

語学力も重要な要素です。特に英語は国際的な学術コミュニケーションの共通語であり、英語での論文執筆や国際会議での発表が求められます。
 
高い語学力を持つ研究者は、国際的なコラボレーションや海外での研究機会を得やすくなり、その結果として給与や待遇も向上することがあります。


バイオ研究職が年収を上げるためにやること



バイオ研究職で年収を上げるためには、以下のような対策を講じることが有効です。
 

専門分野の研究能力を上げる

研究者として成功するためには、いくつかの重要な戦略があります。まず、最新の知識やスキルを常に更新するために、継続的な学習とトレーニングが不可欠です。
 
次に、高評価の学術誌や国際会議で研究成果を発表することで、自身の評価を高めることができます。さらに、他の研究者や機関とのコラボレーションを通じて、新しい視点や技術を取り入れ、研究能力を向上させることが重要です。
 
競争的な研究資金を獲得することで、独自の研究を進める機会を得ると同時に、評価も高めることができます。
 

給与の高い企業に就職・転職する

バイオ業界での高給を目指すには、まず市場調査を行い、高給与や成長性のある企業を特定し、その財務状況や将来性を確認することが重要です。同時に、業界イベントやカンファレンスに参加してネットワーキングを行うことで、求人情報や転職機会を得やすくなります。
 
自身の専門スキルや研究成果を効果的にアピールするため、履歴書やLinkedInプロフィールを更新し、企業が求めるスキルセットに合わせて強調することも大切です。
 
さらに、転職エージェントを活用することで、自分に適した高給ポジションを見つけやすくなり、企業との交渉サポートも受けられます。これらの戦略を組み合わせることで、バイオ業界でより高い給与を獲得する可能性が高まります。
 

まとめ



バイオテクノロジーの進歩により、医療や環境、食品分野で革新が起きています。バイオ研究職の平均年収は740.2万円ですが、年代が上がるにつれて年収も大幅に上がっていく見込みです。年収を上げるには、専門分野の研究能力向上、論文発表、特許取得、プロジェクトリーダーシップ経験が重要です。
 
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