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化粧品会社の研究開発職の仕事内容とは?コスメの商品開発に必要な資格や年収を解説

「化粧品の研究開発に興味があるけど、なり方や年収がいまいちわからない」
「コスメの研究開発職って具体的にどんな仕事をしているの?」
 
このようなお悩みや疑問をかかえていないでしょうか。
「化粧品の開発研究」と聞くと、華やかでかっこいいイメージはあるものの、具体的な仕事内容や就業までのルートについて詳しく知らない方も多いでしょう。
 
本記事では、化粧品会社の研究開発職の仕事内容や、コスメの商品開発に必要な資格、年収について解説します。化粧品の研究開発に携わりたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

化粧品会社の研究開発職の仕事内容



化粧品会社の研究開発職の仕事内容は部署によって多岐に渡りますが、代表的なものは次の3つです。

  • 基礎研究
  • 処方開発
  • 安全性研究

一言に「研究開発職」といっても、原料の有益性や安全性の確認、処方作成、試作など、仕事内容はさまざまです。
 

基礎研究

基礎研究とは、化粧品に配合する有効成分や、皮膚に関する科学的な研究を行う仕事です。
 
具体的には、次のような内容に関わる研究を行います。

  • 皮膚の構造と機能
  • シミ・シワ・乾燥などの肌トラブルの原因
  • 新しい有効成分の開発
  • 化粧品の安全性

時には製薬会社や大学と共同研究を行ったり、学会や雑誌で論文を発表したりする場合もあります。
 

処方開発

処方開発とは、基礎研究によって得られた情報を元に、化粧品の中身の「処方」を新しく組むことです。
 
処方とは、化粧品に配合される原料の種類や配合量、混合方法などを指します。つまり、化粧品のレシピや設計図を組むといったイメージです。
 
目的とする機能や使用感が備わった化粧品をつくるためには、「どの原料を」「どのくらい加えて」「どのような順番で混ぜる」というように、さまざまな要素を検討する必要があります。
 
ほんのわずかな配分の違いで製品の質が大きく変わることもあるため、何度も試作し、使用感のテストや官能評価などを繰り返すことも珍しくありません。
 

安全性研究

安全性研究とは、化粧品が人体に与える影響を評価し、安全性を確認する研究のことをいいます。化粧品は肌に直接触れるものなので、市場に出される前に安全性を確認しておくことは非常に重要です。
 
安全性研究は、大きく分けて以下の2つの段階で行われます。

  • 原料の安全性評価
  • 製品の安全性評価

原料そのものに対する安全性の確認だけでなく、製品になった段階でも安全性の評価が必要です。安全性の評価方法としては、培養細胞を用いた細胞試験や、ヒトでのパッチテスト、アレルギーテストなどが挙げられます。


化粧品会社の研究職の平均年収



化粧品会社の研究職の平均年収は、およそ400万円です。また、研究職に限らないものの、化粧品業界の平均年収は400~800万円程度です。会社によって大きな差がありますが、大手企業になるほど給与水準が高くなる傾向があります。 
 
入社した企業で長く働くためには、年収だけでなく、職場の環境や制度の充実度などの確認も大切だといえます。結婚や出産などを経験しても仕事を続けやすい環境であるかどうかや、キャリアアップしやすい環境かどうかなども確認しておきましょう。


化粧品会社の研究職のやりがい



化粧品会社の研究職に就いた場合、主に次のようなやりがいを得られるでしょう。

  • 好きなものを追求できる
  • 人の役に立つ仕事ができる
  • 自分のアイデアを形できる
  • 科学技術の進歩に貢献できる など

化粧品が好きな方だと、化粧品に囲まれながら仕事ができる環境に大きな喜びを感じられるはずです。普段から化粧品を使わない男性でも、自らが携わった化粧品を多くの方に使用してもらえると、人の役に立っている実感を得られるでしょう。
 
また、化粧品の市場やニーズを日々研究することで、新しい知見やスキルの習得ができることもやりがいに感じることのひとつでしょう。


理系女子におすすめの職業!化粧品会社の研究開発職になるには?



化粧品会社の研究開発職に就くには理系大卒、または大学院(修士)以上の学歴を求められることが多い傾向にあります。
 
実際に、研究開発の現場では化学についての専門知識が求められます。そのため、大学や短大、専門学校などで専門知識を身につけておかないと、化粧品開発研究者として就職することは難しいでしょう。研究開発に必要な基礎知識を学べる学部としては、理学部や農学部、医学部、薬学部、工学部などが挙げられます。
 
また、化粧品の研究開発職では最新の専門知識を得るために海外の論文を読む機会も多いため、英語力も身につけておくことがおすすめです。
 
理系女子におすすめの職業や就職先について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
関連記事:「生物学系の理系女子におすすめの職業・就職先は?理系女子の強みなどもご紹介!」


化粧品(コスメ)を作る商品開発に資格は必要?



化粧品(コスメ)の商品開発をするために必要な資格はとくにありません。必須ではないものの、とっておくと有利な資格には次のようなものがあります。

  • 化粧品製造業責任技術者
  • 化粧品総括製造販売責任者
  • 毒物劇物取扱責任者
  • 色彩検定 など

上記のような資格があると、商品開発の業務を行う際に役立つでしょう。また、取得しておくことで業界への関心の高さや志望度の高さのアピールにもつながります。


化粧品会社の研究職に向いている人の特徴



次のような特徴がある方は、化粧品会社の研究職に向いているでしょう。

  • 化粧品が好きな人
  • 自分で考えて行動できる人
  • コツコツ作業することが得意な人
  • 知的好奇心が旺盛な人

化粧品会社の研究職に最も必要な素質は、何よりも化粧品に興味があることです。好きで興味があるからこそ、成分や使い心地などにこだわりをもって業務を進められます。
 
また、化粧品の完成までには多くの実験や試作が必要です。そのため、自ら考えて行動し、忍耐強くコツコツ進められる人が向いているといえます。
 
化粧品の研究には化学や物理学のほかにも、特許や法律などの多様な知識が必要となるため、知的好奇心があることも必要な要素のひとつです。


化粧品会社の研究職についてよくある質問



ここでは、化粧品会社の研究職に関する次の質問について回答します。

  • 化粧品会社の研究職になるにはどの学部へ行けばいい?
  • 化粧品は何化学?

化粧品会社の研究職に就くためにしっかり準備しておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
 

化粧品会社の研究職になるにはどの学部へ行けばいい?

特に決められている学部はありませんが、理学部や工学部、農学部、医学部、薬学部などの理系学部で学んでおくといいでしょう。化学系や生物系、薬学系の勉強をしていると、基礎固めができていることで化粧品の研究開発に取り組みやすくなると考えられます。
 
また、大学院の卒業を応募条件としている企業もあるため、研究職を目指すのであれば大学院に進学したほうが選択肢は広がるでしょう。
 

化粧品は何化学?

化粧品の研究開発に関連が深い学問には、有機化学や無機化学、物理化学、分析化学などが挙げられます。
 
有機化学や無機化学は化粧品の成分について理解する際に必要ですし、物理化学はあらゆる現象を説明する際に重要です。また、実験分析をするために分析化学の知識も学んでおく必要があります。
 
大学や大学院では化粧品自体について詳しく学んでおく必要はないものの、化粧品開発の業務をスムーズに行うためには、化学系の基礎知識を幅広く身につけておくことが大切です。


まとめ



化粧品会社の研究開発職の仕事内容としては、大きく分けて基礎研究や処方開発、安全性研究などが挙げられます。平均年収は400万円程度であるとされていますが、企業ごとに大きく差があり、大手企業ほど年収が高い傾向にあります。
 
就職時に必要な資格はとくにありませんが、化粧品製造業責任技術者や色彩検定などの資格をもっておくと、選考時のアピールにつながるでしょう。化粧品が好きで探究心があり、物事をコツコツ進められる方は研究開発職に向いているといえます。
 
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