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東京大学との共同研究契約締結に関するお知らせ
国立大学法人東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻・山口研究室と共同研究契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。
1. 共同研究の目的
近年、理化学分野の高度専門技術を有した人材の不足がメーカーの成長を鈍化させ、我が国の国際競争力を低下させるとして懸念されています。科学技術の発展は日進月歩であり、競争と技術革新が絶え間なく続いていく中、産学官の垣根を越えた人材育成が急務となっています。
ワールドインテックは「人が活きるカタチ」を創造するという社会的使命の下、研究開発をはじめとする裾野の広い領域をカバーし、働き、成長する場を提供してまいりました。とりわけ同社R&D事業部は2002年の設立以来、高度な専門知識・技術を有する研究者を、医薬品・化学・素材など幅広い業種の企業や大学研究室、官民の研究機関に研究社員を派遣し、新薬や新製品の開発ひいては日本のものづくりにおける研究開発の発展に貢献してまいりました。「好きを武器に挑みつづける。技術力と人間力で、未来を拓く研究者集団」という理念の下、東京大学との共同研究を通じて高度専門技術を有した研究員を育成してまいります。
2. 締結概要
東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻・山口研究室では、原子・分子レベルで活性点構造が制御されたナノ金属酸化物(ポリオキソメタレート)触媒、ナノ金属水酸化物触媒、ナノ粒子触媒を独自技術で精密に設計し、それら触媒でしか実現できないような環境調和型の新しい反応開発に取り組んでいます。また、触媒や反応開発のみならず、次世代の磁気・光デバイスへの応用展開可能な分子材料の開発にも取り組んでいます。
本共同研究においては、ワールドインテックR&D事業部より共同研究員を配置し、当該研究室との共同研究を支援しながら実践を通じて合成技術・分析技術を習得することで生まれる効果を社内教育にも活かしてまいります。
また、自社の共同研究員が自社の教育研修ラボに新たに設置した分析機器等を用いて共同研究先で培った実践に近い研修プログラムを自ら社員教育として行う体制を整えました。自社研究社員において最新の分析化学、化学合成分野の機器技術と知識を向上させます。産学合同にて山口研究室の研究開発を支援し高度専門知識・技術者教育に努めてまいります。
⇒ プレスリリース「当社連結子会社・株式会社ワールドインテックによる東京大学との共同研究契約締結に関するお知らせ」/ ワールドホールディングス