インフラエンジニアの基本的なキャリアパスとは？キャリアアップに必要なことや求められる能力についても解説

インフラエンジニアの主なキャリアパス

インフラエンジニアにはさまざまなキャリアパスがありますが、主なキャリアは以下の通りです。

リーダーシップが問われる「マネージャー」

マネージャーは、チームのまとめ役としてITインフラ構築の指揮・管理を行うため、大きな責任が伴う仕事です。チームリーダーとして複数の専門家をまとめるリーダーシップが求められますが、多くの人々のインフラを支えていることへのやりがいを感じるでしょう。

高いスキルが問われる「スペシャリスト」

インフラエンジニアとしての知識とスキルを追求するスペシャリストには、仮想化技術のようなハイレベルなスキルが求められます。また、最新の情報をアップデートし続け、新たな分野や事柄に対して常にアンテナを張っておく必要があるでしょう。

豊富な知識を活かす「ITコンサルタント」

ITコンサルタントは、インフラエンジニアとしての知識を活かし、顧客ニーズや課題に沿ったITインフラや経営戦略を提案します。特に、経営戦略のアドバイスをするためには、ITの知識だけでなく社会情勢や経営術などの知識が必要になるため、幅広い視野が求められるでしょう。

【未経験】インフラエンジニアへのキャリアパス

こちらでは、エンジニア未経験の方がインフラエンジニアを目指すためのキャリアパスを紹介します。
基本的にインフラエンジニアは未経験でも目指せますが、その前にシステムの運用やヘルプデスクといった職種で経験を積んでいる方が多い傾向です。しかし、未経験でも「CCNA」や「ITパスポート」などの資格を有していれば、前向きに採用を検討する企業もあるでしょう。

キャリアアップするために必要な3つのこと

この章では、インフラエンジニアがキャリアアップするために必要なことについて解説します。

資格の取得

インフラエンジニアに必要な資格はありませんが、取得することでさまざまな仕事に活用でき、自身のキャリアアップの手助けにもなるでしょう。下記で紹介する資格は、インフラエンジニアとしての一定の知識を証明できるものなので、ぜひ参考にしてください。

CCIE（シーシーアイイー）

シスコシステムズ社が認定する技術者資格であるCCIEは、ネットワークエンジニアとして最高位の知識とスキルを所有していることを証明できる資格です。難易度は高いですが、取得すればインフラエンジニアとしてのキャリアアップが容易になるでしょう。

LPIC（エルピック）

日本向けに作成されたLPICは、システムの構築・運用・保守を行う機会の多いインフラエンジニアが、ぜひ取得しておきたい資格の一つです。また、この試験で認定されるLinuxというシステムは、日本のオープンソースソフトウェアを利用している企業で幅広く利用されていることから、資格取得の相互性も非常に高いと言えるでしょう。

ORACLE MASTER（オラクルマスター）

ORACLE MASTERは、世界で幅広く利用されているアメリカのソフトウェア会社Oracle Corporation製品の知識を認定する資格であり、知名度が高く海外でも通用する資格です。専門分野ごとにさまざまな認定資格があるため、まずは自分の得意なジャンルから挑戦してみましょう。

プログラミングスキルの向上

インフラエンジニアには、プログラミングスキルが必ずしも求められるわけではありませんが、下記のようなプログラミング言語の知識をつけておくことで、業務が効率化されるケースがあります。

• Shell（シェルスクリプト）
• Python
• Ruby

特に、クラウド環境の利用率増加が顕著である現代において、その環境の効率化を図るためのツールに求められる機会の多いPythonやRubyなどは、注目すべき言語であると言えるでしょう。

クラウドの知識を身につける

先述した通り、インフラ環境がオンプレミスからクラウドへ移行する中で、クラウドサーバーに関する知識を所有している技術者の需要は、年々高まっています。なかでも、下記のようなサービスに関する知識・スキルの取得は、今後のキャリアアップに役に立つでしょう。

• AmazonのAWS
• MicrosoftのAzure
• GoogleのGCP

インフラエンジニアに求められる能力

今まで培ってきた知識やスキルをもとにキャリアアップを図るインフラエンジニアですが、実際の現場や業務では、以下のようなことも求められる可能性があります。

コミュニケーション能力

インフラエンジニアの仕事は個人で作業するものではなく、チームで団結して仕事にあたります。そのため、知識やスキル以上にコミュニケーション能力が求められるでしょう。特に、顧客のニーズ・要望のヒアリングやトラブル発生時の状況を正しく伝える際に、コミュニケーション能力は欠かせません。

語学力

サーバーやソフトウェアのトラブルが発生した際に、確認するマニュアルは英語で記載されているケースがほとんどです。英語をある程度読めなければ迅速な解決が難しいため、語学力はインフラエンジニアに求められる重要な能力と言えるでしょう。

まとめ

今回は、インフラエンジニアのキャリアパスについて紹介しました。どれもインフラエンジニアとしての知識やスキルを活かすことに加えて、さまざまな適性や能力が求められます。キャリアアップをすることでより視野を広げる必要や大きな責任が伴いますが、将来的な需要が高く、やりがいのある仕事なので、この記事を参考にぜひインフラエンジニアとしてのキャリアを成功させてください。

インフラエンジニアの求人情報はこちら